国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成26年1月28日(火)10:30~10:37

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要  

  日本と北朝鮮の政府当局者がベトナムのハノイで協議をしたという報道
があるんですけれども、事実関係をお願いします。

答  報道があったということは私も今日見ましたけれども、多分、官房長官
も外務大臣もそういう事実はないということで会見していると思いますけ
れども、そういうことに尽きると思います。

  そういう事実は政府としてないと。

答  私の方に報告はありませんし、ないということです。

  今後、今一部報道のあった日朝協議に絡んで、審議官級の政府間協議は
あるのではないかという観測もありますが、それについてはどうでしょう。

答  朝日新聞の記事では、そういったことは一切ないということが冒頭の方
で書いてありまして、政府関係者は一切否定していると、こういうことな
のでそこに尽きるのではないでしょうか。

  今後、北朝鮮との協議は、どういうふうに臨むかということについては。

答  これはもう総理も言っているように、自分の内閣の時代に解決すると、
私も担当大臣として、あらゆるチャンネルを駆使しながら、拉致問題の解
決、すなわち被害者を日本に取り戻す、この対応のためにあらゆる手段を
尽くしていきたいと思っております。この考え方は寸分も変わるところは
ありません。

  先週末のテレビ出演で、飯島内閣官房参与が発言されたのですが、今、
政府の拉致認定は17人に対して、拉致問題相は特定失踪者が500人程
に上るということを言っていて、北朝鮮に拉致問題の解決のためには、何
人帰ってきたら、どうなったら解決なのかというゴールを示さないとなか
なか拉致問題は進展がないのではないかと言っていたのですが。

答  そういうことを、人数が何人なのかということを言われる方もいらっし
ゃいます。ただ、数字的には我々861人というのが拉致の疑いを払拭で
きない事案は861件です。これは警察がはっきり公表しています。実際
に御家族の方がDNA鑑定とかをしてもいいということで、最新で600
件を超えているかな、毎日増えています。昨年11月末で610人です。
それから、ウェブへの掲載了解が413人ということです。実はこの問題
は、去年COIのカービー委員長が日本に来たときにも相当こだわりまし
たね。何人なんだということを、でも私たちはすべての拉致被害者を取り
戻すということが、我々の大方針なんだから、むしろボールは向こうにあ
るんだと、北朝鮮に。こういうことを粘り強く議論させていただいて、カ
ービー委員長も御了解をそれで納得されました。私たちのスタンスはそう
いうことです。すべての拉致被害者を取り戻すということが大前提です。

  どうなったら、何人帰ってきたらという条件を北側が示しているという
ことはないということですか。

答  今からそんなことを言うことは全くしようもないと思います。

  今月30日と31日に、アメリカのデービース北朝鮮担当特別代表が東
京を訪れるようなんですけれども、会談の予定などございますでしょうか。

答  デービースはこの前も会いましたけれども、去年は。今回はその予定は
していません。