国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成26年1月31日(金)8:40~8:48

2 場所 院内閣議室前ぶら下がり

3 概要  来たる3月27日と28日に新潟県並びに新潟市で共催によりまして、拉
致問題啓発のための演劇を開会させていただこうと思っております。もちろ
ん入場は無料でございます。劇団「夜想会」という六本木の俳優座でも去年
の9月に1週間ほど公演されましたけれども、それをややショートバージョ
ンにして、御協力いただいてこの舞台を開会するということでございます。
4月下旬には横浜においても同様の開会を政府が支援をして開催することを
予定しております。国民の皆様にしっかり拉致問題を啓発していくという一
環でございます。これがそのポスターでございます。こういったポスター、
これはもちろんネットでも御覧になれますし、また新潟あるいは新潟以外の
方も是非足を運んでいただけばと思います。また、4月下旬には、まだ日程
は確定しておりませんけれども、横浜市内で開催する予定でございます。

  昨日、大臣、ケネディ大使ともお会いになられて、あと昨日、別ですけれ
ども外務省でも、伊原アジア大洋州局長がデービース氏と会いましたけれど
も、大臣、参院選挙を経て安定政権になって半年経ちますけれども、改めて
拉致問題解決に向けて日米の協力の重要性について、あと今後どんなふうに
働きかけていくのかということを教えていただけたらと思います。

答  昨日、ケネディ大使ともお話ししましたけれども、拉致問題の解決の重要
性、そして連携の重要性について考え方が一致をいたしました。これはケネ
ディ大使という象徴的な大使にそういう認識を持ってもらったということは
非常に大きなことだと思います。デービース氏も私も去年も何度か会ってい
ますので、今回ちょっとスケジュールの都合で今のところ会う予定はありま
せんけれども、十分私たちの認識と方針、そして安倍総理御自身の覚悟はよ
く承知しておられると思います。いよいよそういう意味では、今年は解決に
向けて、今までもありとあらゆる手段を尽くしているということでございま
したが、まさしくそれを実行していくという段階、フェーズに入ってきてい
ると、私もそう認識をいたしております。

  大臣、昨日大使ともお会いになられた際にいろいろな日本側の姿勢という
のもお伝えしたと思うんですが、例えば大使からオバマ大統領に伝えてほし
いということであったりとか、あと大臣、日朝バイの関係も大事だとおっし
ゃられておりましたが、一方で米側の圧力とかそういった協力は必要だと思
いますか。

答  そうですね。私も去年ワシントンで政府主催の講演会をやったときには、
拉致・核・ミサイルの包括的解決というのが日本の基本方針だけど、日本は
北朝鮮と拉致問題を抱えているから、主体的に交渉の入口において交渉して
いくことはあるんだと、結果的にそのことが核・ミサイルの解決の糸口にも
つながっていくということで、私も昨日それは大使ともお話しさせていただ
きました。その考え方には理解を示していただいています。

  拉致問題対策事務局の職員の方が、訪朝したアントニオ猪木参議院議員に
話を聞かれたということなんですけれども、どういう話を聞かれたんでしょ
うか。

答  これは平沼議員連盟会長の方から、私の方に連絡がありまして、今アント
ニオ猪木議員が来た、そして、是非話を聞いてやってくれという趣旨の電話
がありましたので、日程調整しましたら、私は国会でほとんど束縛されてい
まして時間がないものですから、まず事務局に言って話を聞いてもらったと
いうことです。貴社が公表したこと、御本人がメディアに言ったこと以上の
ことはありませんでした。

  大臣御自身がお会いになることは。

答  全部事務局が私の命を受けて聞いてきていますから。ということです。

  今後また改めて聞くという予定は特にないですか。

答  今のところは、もう新しいことがあればということだったんですけれども、
報告は特になかったということです。

  オバマ大統領の訪日がアメリカ側から発表がありましたが、それについて
大臣が期待されることは。

答  それは日本とアメリカは同盟国ですから、常に首脳が意見交換をするとい
う必要はありますし、極めて重要なことだと思います。訪日をされるという
ことならば、政府としても歓迎をしてしっかり実りのある会談をしていただ
きたいと思います。

  拉致に関しては、日米首脳会談で期待することは。

答  前もこの話はしていますので、オバマ、安倍会談でも、前回でもこの拉致
問題は言及していますので、当然政府の重要課題の一つでありますし、また
アメリカも協力は惜しまないと、ケリー長官が去年春先でしたか、4月か5
月に来たときにもそういった趣旨の話をしていただいております。今までの
長官よりちょっと踏み込んで拉致問題についても言及していただいてますの
で、それをしっかり日米の連携というのは大切だと。結果的に日米の連携を
強化する、拉致問題についても強化するということは、これは北朝鮮に対す
る圧力につながります。

  何か日本側から拉致に関して提案するというか、アメリカにということは。

答  それはまだ具体的には申し上げる段階ではないと思います。