国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成26年2月7日(金)8:51~8:57

2 場所 内閣府本府1階会見室

3 概要  

  来日中のスイスのブルカルテール大統領が、拉致問題に関して「希望とあ
れば、日本と北朝鮮の対話の場を提供することでお役に立てればと思ってい
る」と述べまして、仲介に意欲を示されました。そのほかにも中立国として、
「この地域にあるすべての国々と政治対話を保持し続けている」と指摘され
まして、仲介役というか協力する意向を示されましたけれども、受け止めを
お願いします。

答  これは私も記事で読みましたし、おそらく総理とも会談のときに、総理は
常に拉致問題のことを話しておりまして、もちろんスイスは北朝鮮と国交が
ありますので、私たちは北朝鮮と国交があって、なおかつ日本と友好的な関
係を結んでいる国々には拉致問題についても積極的に実情をお話しして、我
が国のスタンスを説明の上、協力を要請しておりますので、それにお応えを
いただいたと受け止めております。世界各国が連携して、我が国が抱える拉
致問題を解決するためのあらゆる手段を尽くしていくという政府の考え方の
一環で、私はそういう意味ではスイスの大統領も良い指摘をしていただいた
と思っております。

  具体的に、例えばスイスにどういったお願いを検討されているということ
は、今のところは特に。

答  そういうちょっと個別的なことについては、どこの国に何をお願いしてい
るとかということは、ちょっとそれはさすがに私の口から申し上げるわけに
はいきませんけれども、私はいつも申し上げているように、拉致問題を解決
するためには、あらゆる手段を尽くしていきたいと思っています。これは政
府の基本方針であります。我々の基本方針の8項目めに、はっきりそれが記
されていることからも御理解をいただけると思います。

  この大統領がその会見の場で、1990年代にスイスが北朝鮮、中国、韓
国、そしてアメリカが直接協議をしたのを、スイスでやったということを引
き合いに出して、そういう場を提供することはやぶさかではないといったよ
うな発言をしたのですけれども、そういった第三国で会談をやるということ
も有効であるとかそういうふうな認識で大臣おられるんでしょうか。

答  そういうことは過去にたくさんありましたのでね。そういうふうに冷静に
受け止めています。