国家公安委員会員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成26年4月1日(火)8:56~9:05

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要

問  30日、31日に日本と北朝鮮との政府間協議が行われました。拉致問題については、今後も協議を続けていくことで一致したと、協議に参加した外務省の伊原局長は、北朝鮮側が議論を拒絶する対応ではなかったというふうにおっしゃっていました。今回の協議、どういうふうに評価されましたでしょうか。

答  まず、こういう協議を再開したということは前進だと思います。その上で、まだ私もどういう中身だったかは一切報告を受けていませんので、官房長官も昨日の夕方の会見でもそういう趣旨のことをおっしゃっていましたし、帰国をしたらしっかり話を聞いてみたいと思います。いずれにしても、北朝鮮は今までは、拉致は完全解決で臭いもしないと、こういうことを主張していたわけですが、伊原局長の会見によりますとそういうことではなかったというふうに側聞いたしております。この辺については、帰国をしたらしっかり話を聞いてみたいと思います。

問  日朝関係なんですが、大臣は日朝協議が始まる前に経済制裁について段階的に緩和をというふうに言及されましたが、今の段階で日朝協議を終えて今の大臣の御認識をお聞かせください。

答  これはもう前の自由民主党が政権を担っていたとき、2008年のときの考え方の一環を私は申し上げたわけでありまして、今後どういう交渉の推移が行われるか、これは全く予測がつきませんので、今からそういったことに、こういう緩和があり得るとかということを申し上げるのは適切ではないと思います。ただ、過日申し上げたのは、一般論として本当に誠意ある対応を北朝鮮がしてきたということならば、そういう選択肢はあり得ますよということを申し上げたまでで、それ以上でも以下でもありません。

問  今日付けで拉致問題対策本部事務局長に石川正一郎さんが就任されると思うんですけれども、改めて期待されることを具体的にお願いします。

答  今度はこの拉致問題対策本部を事実上のバージョンアップというか強化したということであります。三谷事務局長が内閣府参与で拉致問題特命担当ということになります。そして、その後任には石川前神奈川県警本部長、この石川氏はいわゆるインテリジェンスの部分も含めて経験もございますし、大変優秀な警察官僚でもございますので、しっかり対応していっていただけると期待いたしております。それから、もう一人女性の警視、藤井さんという警視を増員していただきました。家族の皆様方に対するきめ細かな対応、今度は御承知のように26年度末で支援法が10年を迎えますので、それをどうやって更新していくか、それから、家族の皆さんとのきめ細かな対応、こういったところで家族も持っていらっしゃる藤井警視の役割というのは非常に大きいと思いまして、期待いたしております。そういう意味では全体的なバージョンアップ、強化をしたということが言えると思います。

問  本部体制の強化なんですけれども、安倍内閣として一番重要な課題として拉致問題を位置付けていると、既に帰国した家族への対応も大事だし、これから解決した際の家族への対応も大事だと、そういう意味で体制を強化したと、そういう狙いでよろしいですか。

答  そうです。