国家公安委員会員長記者会見要旨

1 日時 平成26年4月10日(木)11:16~11:19

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要    国家公安委員会定例会議の状況について御報告いたします。委員は、全員出席です。警察庁から「警察庁職員等向けシッター派遣委託事業の実施」、「警察用航空機の活動状況」などについて、報告がございました。
 私からは以上です。

問  大臣にお尋ねします。ヘリテレ映像については、東日本大震災等における警察活動に大いに貢献したと聞いております。この度、新たにヘリテレ映像の受信機能が強化されるということになりますが、今後の取組について大臣の所感をお願いします。

答  (大臣)御指摘のように、東日本大震災では、多数の警察のヘリコプターから、被災現場の映像を受信して、被害情報の収集であるとか救出救助活動、支援体制の早期確立等に貢献いたしました。そういう意味でヘリテレ映像は、災害警備活動で極めて重要であると認識いたしております。一方では、昨年4月13日の淡路島付近を震源とする地震の際に受信までのスピードが課題となっていました。
 そこで、今回、警察庁において、関係する都道府県を選択するだけでリアルタイム、即時に受信できる環境を構築して、4月14日からその運用を開始するとの報告を受けました。これは、警察はもとより官邸による国の危機管理体制の強化に寄与するものと期待いたしております。こういった取組は、2020年の東京オリンピック・パラリンピック等でも威力を発揮することから、今後も先進的な技術を生かして解像度アップなど万全の諸対策を講じていくよう、警察庁を督励してまいりたいと思います。

問  長官にお尋ねします。札幌市北区内でカセットボンベを使った爆発事件が連続発生しております。警察施設も対象になっております。予告文も受けております。この事件についての所感をお願いします。

答  (長官)お尋ねの事件は、本年1月から北海道札幌市内の警察施設や大規模小売店舗において、カセットボンベ等を使った同種事件が連続的に発生しているものであります。
 その事件の過程で、警察署等に犯人と思われる者から犯行声明が郵送されるなど、極めて悪質かつ卑劣な事案と認識しております。現在、北海道警察において、約250名からなる体制を構築して、事件の早期解決に向けた捜査と市民の安全確保に鋭意取り組んでおりますが、警察庁としても引き続きこれを指導、支援してまいりたいと考えております。