国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成26年4月17日(木)11:41~11:46

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について御報告申し上げます。委員は、全員出席です。議題事項については、まず「犯罪被害者等給付金の裁定に対する審査請求事案の審理状況及び裁決」等々について説明があり、原案どおり決定させていただきました。その他に警察庁から報告事項について報告がございました。
 私からは以上です。

問  大臣に伺います。熊本県で鳥インフルエンザウイルスが検出されました。この問題への警察の対応について大臣の所感をお願いします。

答  (大臣)熊本で発生いたしました鳥インフルエンザについては、日曜日の13日11時から関係閣僚会議を開催するなど、政府を挙げて取り組んでいます。
 警察庁でも、地域課長を長とする「警察庁対策室」を設置いたしまして、各都道府県警察に対しまして、関連情報の収集、防疫措置の支援、交通規制等の諸対策の実施を指示しているところでございます。
 警察は、これまでに約170名を投入して、主要道路に設置された噴霧器等使用による消毒ポイント6か所では警察官による固定警戒、消毒プール使用による消毒ポイント11か所ではパトカーによる流動警戒、それぞれ24時間体制で対応いたしております。また、消毒ポイント等において交通整理・誘導を行うとともに、交通情報板を活用して関連情報の提供を行っております。
 引き続き、鳥インフルエンザの感染拡大防止のため、関係省庁と連携し、必要な対策が行われるよう警察庁を督励してまいりたいと思います。

問  長官に伺います。2005年に栃木県で7歳の女の子が殺害された事件で、別の事件で逮捕された30歳代の男が、自分がやったと関与をほのめかす話をしているのですが、この事件について長官の所見をお願いします。

答  (長官)今御質問にありましたような報道があったことは承知しておりますが、捜査の具体的な内容については、現時点ではコメントは差し控えさせていただきたいと思います。
 この事件、小学1年生の女の子が下校途中に所在不明となり、翌日遺体で発見されるという、誠に痛ましく、かつ社会に大きな不安を与えた事件であります。栃木・茨城両県警の合同捜査本部において、鋭意捜査を推進しているところでありますが、警察庁といたしましても、一刻も早い事件解決に向けて両県警を指導、督励してまいりたいと考えております。

問  長官にお尋ねします。ネットショッピングなどで使われている暗号化ソフト「OpenSSL」について、脆弱性を突いたと思われるようなアクセスが急増している状況であります。この状況と対策について長官の所見をお願いします。

答  (長官)警察庁サイバーフォースセンターにおきまして、平成13年度から24時間体制によってインターネット観測を実施して、サイバー攻撃やウイルスの活動手法の検出等を行っております。最近のインターネット観測におきまして、本年4月9日以降、ネットショッピング等で使用される暗号化ソフト「OpenSSL」の脆弱性を利用した攻撃と考えられるアクセスを断続的に検知しております。これは「OpenSSL」の脆弱性が存在するサーバの探索が行われているものと考えております。この攻撃を受けた場合、通信に使用する秘密キーの窃取、メモリ上に存在する秘密の窃取といった脅威が想定されますので、警察庁といたしましては、脆弱性が認められるバージョンの「OpenSSL」のバージョンアップ、秘密キーの再発行などの対応を、@Policeを通じて推奨するなど、事業者に働きかけているところであります。