国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成26年4月24日(木)11:06~11:09

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要    本日の国家公安委員会定例会議の状況について御報告申し上げます。委員は、全員出席でありまして、警察庁から「平成25年中の相談の状況等」、「平成25年度第4四半期監察の実施状況」等々について御報告がございました。私からは以上であります。

問  大臣にお尋ねします。ブラジルとの間で地域警察についての協力が決まりました。大臣の所感についてお願いします。

答  (大臣)ブラジル連邦政府から地域警察活動の支援の要請がございまして、それに応じて私どもは対応していきたいと思っています。
 ブラジルは、もう既に我が国の支援によりまして、サンパウロ州などの州で交番制度が取り入れられておりまして、一部では交番、「KOBAN」という名で親しまれているというところであります。
 今回は、我が国が生んだ交番制度を始めとした地域警察活動のブラジル全土への普及支援を行うということで、日本警察らしさを生かした国際貢献であるという認識を持っております。また、2020年東京オリンピック・パラリンピックを控えた我が国にとりましては、次回オリンピック開催国であるブラジルとの協力は極めて重要でありまして、こういった支援を通じた両国関係の更なる強化というものも期待いたしております。

問  長官にお伺いします。福岡県内で各種暴力団対策を推進しているところでありますが、特に北九州地区では他県からの応援部隊も含めて展開しております。これまでの暴力団対策の取組の状況、それに対する御認識についてお願いします。

答  (長官) 近年の福岡県における厳しい暴力団情勢を踏まえて、警察においては、これまで福岡県警察の中で捜査員等を北九州地区に集中的に投入しております。また全国警察から福岡県警察へ数百人規模の機動隊及び捜査員を応援派遣するなど、体制を大幅に強化しているところであります。平成24年改正暴対法に基づく特定危険指定暴力団等及び特定抗争指定暴力団等の指定を行い暴力団の壊滅に向けた各種の対策を強力に推進しているところであります。
 こうした対策の結果、現時点では、事業者襲撃事件及び対立抗争事件の発生を一定程度抑止できているところではありますが、今後も手を緩めることなく、警察の総合力を発揮して最大限の対策を講ずる必要があると考えております。特に、一日でも早く過去の未検挙・重大事件の犯人を検挙するとともに、警戒活動、保護対策等を強化して、市民の安全の確保を図ってまいりたいと考えております。