国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成26年5月15日(木)11:47~11:50

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議について、委員は全員出席でございます。議題事項については、「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令の一部を改正する命令案」等について説明があり、原案どおり決定させていただきました。その他、警察庁から報告事項について、報告がございました。以上です。

問  大臣にお尋ねします。客にダンスをさせる営業に対する風営法の規制見直しに関して、規制改革会議から意見が提出されたことについて、大臣の所見をお願いします。

答  (大臣)5月12日の規制改革会議において、意見が警察庁に送付されたと承知いたしております。
 またダンス議連、超党派ですけれども、ここでも議論がされているということを承知いたしております。2つの側面がありまして、1つはクラブ営業等をめぐっては、店の中あるいは外において暴行とか傷害事案が発生しているという現実があります。また騒音とか酔っぱらいのお客さんによる迷惑行為等の苦情が周辺住民から出ているということもございまして、そういう意味では一定の規制は必要なんだろうと考えております。一方、時代がどんどん移り変わってきておりますので、そういった情勢の変化による見直しも必要でございます。したがって、今後は規制改革会議や関係各方面、関係者の意見をしっかり聞きながら、我々としては研究をしてまいりたいと考えております。

問  長官にお尋ねします。悪質運転による事故の罰則強化などを図るための新法が今月20日に施行されます。過去の重大事故などを踏まえた法律の見直しですけれども、施行を踏まえまして、警察としてどう取り組むのかお尋ねします。

答  (長官) 5月20日から「自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律」が施行されます。これは自動車の運転による死傷事件に対して、運転の悪質性や危険性に応じた対応をするために、危険運転致死傷罪とされる行為の追加、過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱罪の創設等の所要の罰則整備が行われたものであります。
 警察庁におきましては、この法律の施行に向け、新設された罪を行った者に対する運転免許の行政処分に係る規定の整備など、必要な法令の整備をしたところであります。また取締りにつきましては、警察庁においては、この法律の規定の活用を視野に入れつつ、適正かつ緻密な交通事故事件捜査を推進し、交通事故の被害に遭われた方々、あるいはその御家族の方々の心情にも十分思いをいたし、事件の内容に応じた的確な捜査を行うよう、都道府県警察を指導してまいりたいと考えております。