国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成26年5月20日(火)9:41~9:47

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要    特に私からは、今日の閣議の関係では御報告することはございません。

問  昨日、日朝の局長級公式協議が、今月26日から28日でスウェーデンで開かれるということが発表されました。再調査の実施について期待が持たれていますけれども、大臣としてどのようなお考えをお持ちでしょうか。また、日朝間には朝鮮総聯本部ビルの競売問題など、交渉を進めるに当たって障害になっている問題があるとされていますれども、この時期での開催が実現できたということについてはどのような背景があるとお考えでしょうか。

答  昨日、岸田外務大臣が6時過ぎから会見をさせていただいて、今度の26日から28日までの日朝協議の中身については報告がございましたので、まさしくそのとおりであるということを申し上げたいと思います。その上で、朝鮮総聯ビルの問題があって、我々はこの問題については、三権分立の国でございますので、粛々と対応を進めていますが、3月30、31日とその中身と何ら変化はありませんけれども、一方では向こうがストックホルムでの再協議に応じてきたと、これは客観的な事実だと思います。これ以上のことはコメントは差し控えます。

問  関連で、今回どうしてストックホルムになったのかという辺りは。

答  これは向こうがストックホルムでと言ってきたわけです。それは向こうの意向がどういうことかというのは、私の口からは言える話ではないと思います。

問  先ほど出ました総聯ビルの関係は、特に何か進展があったというわけではないんですけれども、それでも第3回の協議に応じるという姿勢を見せたというのは。

答  基本的にこの問題と協議とは、我々は関係していないという考え方に立っています。

問  北朝鮮側の少なくとも関係ないとは言わないまでも、その総聯問題が解決しない限り交渉のテーブルに着かないというか、拉致問題の解決の前提として総聯問題とか取り上げていたと思うんですけれども、そこは必ずしもこだわりはなくなったと捉えていいんでしょうか。

答  それはまだ協議も始まっていませんから、私の方からコメントをするのは差し控えさせていただきたいと思いますが、しかし、先ほど申し上げましたように、この問題では何ら日本の態度は変化していませんけれども、向こうがストックホルムでやりましょうと、北京の外交チャンネルを通じた交渉の結果そういうふうになったということであります。

問  2008年以来、再調査実施ということについては、その後の制裁解除がどうなってくるかということが常に問題になっています。会見でも大臣何度も聞かれていると思いますけれども、今後の進展によっての制裁解除、あるいは再調査の進展との絡みでどんなふうにお考えでしょうか。

答  これはもう私が何度も言っていることに尽きます。まだ協議も始まっておりませんし、我が国の基本スタンスは何ら変わることはありません。

問  再調査の開始が決まったからといって、制裁解除ではないということですか。

答  ないということですね。具体的な行動、行動対行動ですから、そういったものがなければ、はなからそういう話は考えていませんので。

問  現状では、具体的な行動というのはどの辺りまで。

答  これは協議の中身ですから、これは申し上げられません。

問  北朝鮮の関連なんですけれども、8月にアントニオ猪木参議院議員を中心にプロレス大会が北朝鮮で開かれるという報道がありますけれども、これの日朝関係に与える影響というのはどうでしょうか。

答  新聞報道では承知いたしております。そこに尽きると思います。実際、そういう報道がありましたから、やられるんですかね、この辺はよく私自身も承知しておりませんが、別に日朝協議に与える影響というのは、直接的にはないと思います。

問  セカンドトラックと言われる議員外交、その部分での期待というのはありますでしょうか。

答  これは政府と直接関係してやっている話ではないので、個人的な、アントニオ猪木さんは、長い間プロレスの関係をやっておられましたから、その一環ではないでしょうか。政府協議とは直接関係はありません。