国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成26年5月29日(木)11:56~12:00

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   今日の国家公安委員会定例会議の状況について御報告いたします。委員は、全員出席でございます。議題事項については、「人事案件」等について、原案どおり決定させていただきました。その他、警察庁から報告事項について報告がございました。私からは以上です。

問  大臣にお尋ねします。トルコ警察が行うアフガニスタン警察の訓練に日本の警察官を柔道講師として派遣するということですが、その意義について大臣の所感をお願いします。

答  (大臣)平成23年から訓練していますけれども、今回4回目ということで、6月9日から11週間現地に行っていただくことになりました。公安委員会の後に、北田師範を始め6名の派遣警察官に、私から激励の言葉を申し上げさせていただきました。
 アフガニスタンの現状を踏まえますと、アフガニスタン、トルコの警察能力の向上のためには、日本の警察官が培ってきたノウハウをしっかり伝授をしていくことが、結果として立派な国際貢献につながると思っておりまして、派遣される講師には任務を全うしていただきたい、と期待しております。大変貴重な経験をされる6名でございますが、なにしろ環境も食事も全く異なるところでございますので、しっかり健康管理に努めつつ、今後の警察官としての活動の糧にしていただきたい、と激励をさせていただきました。

問  長官にお尋ねします。山口組若頭の髙山清司被告が、京都府警に検挙された恐喝事件の上告を取り下げ、近く収監される見通しになりました。髙山被告は山口組を長年にわたり事実上支配してきた実力者です。今後の情勢についての長官の所見をお願いします。

答  (長官)御指摘の山口組若頭につきましては、平成22年11月に恐喝事件で京都府警に逮捕されまして、第一審の京都地裁で懲役6年の有罪判決、第二審の大阪高裁では、被告人側からの控訴を棄却したと承知しております。
 今後の山口組内部や山口組と他団体との関係に何らかの変化が生じる可能性もありますので、関連情報の収集を徹底するとともに、暴力団の弱体化、壊滅に向けた取組を積極的に推進してまいりたいと考えております。

問  長官にお尋ねします。大阪西成区の女性が東京都内で遺体で見つかった事件ですが、元同級生の女が旅券を不正取得したとして、中国で身柄が拘束されたという展開になっております。この事件についてのお考えをお願いします。

答  (長官)お尋ねの事件、大阪市西成区に居住する准看護師の女性が行方不明となり、捜査の結果、東京都内において遺体が発見され、5月25日、被害者の御遺体であると身元が判明したものであります。
 現在、大阪府警察において、捜査本部を設置し、全容解明に向けて鋭意捜査を進めております。犯罪が外国と関連し、あるいは捜査が国外に及ぶ場合、一般論としては、外国当局と様々な協力、連携に向けた協議を行うこととなりますが、本件につきましては、捜査中の事件でもありますので、その具体的な内容については、お答えを差し控えさせていただきたいと思います。