国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成26年8月1日(金)10:28~10:34

2 場所 中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B

3 概要   御報告でございますが、平成26年の警察白書を発表いたしました。今年の白書では、「変容する捜査環境と警察の取組」と題する特集を組みました。地域社会においては人間関係が非常に希薄化しています。また、携帯電話等々で新たなサービスが普及しているなど警察の捜査をめぐる環境が大きく変容しておりますので、その実情とこれに対応するための警察の取組を紹介いたしております。引き続き、国民の安全・安心を確保するため、捜査環境の変容をしっかり踏まえた適切な捜査を推進していきたいと思っております。
 それから、危険ドラッグについてでございますが、平成26年上半期の危険ドラッグ関係の検挙状況がまとまりました。危険ドラッグの流通・販売・乱用による検挙人員は、昨年同期に比べて約2倍でございまして、大変深刻な状況になっています。詳細は、今日中に警察庁から発表させていただきたいと思います。政府は先般、緊急対策をまとめましたが、流通を止めるということが喫緊の課題でもあります。厚生労働省や都道府県との一層の連携とともに、新たな対策も含めてその対策の強化に努めていかなくてはならないと考えております。併せまして、危険ドラッグの名称を決めましたが、その危険性・違法性についてもしっかりと啓蒙活動、啓発してまいりたいと思っております。

問  警視庁が破綻したマウントゴックス社から2万7千ビットコインが不正に引き出されるという電子計算機使用詐欺について、その容疑で捜査を始めていますけれども、大臣の所感をお願いします。

答  捜査を始めたということは承知いたしておりますが、個別事案でもございますので、捜査の具体的な中身についてのお答えは差し控えさせていただきたいと思いますけれども、今後は米国と連携して捜査していくことになるだろうと考えております。サイバー犯罪であるとか、サイバーテロ等の分野においては、今後は米国を始めとする国際捜査協力というのがますます重要になってまいりますので、私としても捜査機関の相互の協力・強化、連携強化に向けてしっかり警察を指導督励してまいりたいと思っています。