国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成26年8月5日(火)10:58~11:11

2 場所 中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B

3 概要   閣議後に拉致問題対策本部を開会いたしました。拉致被害者等への今後の支援策の在り方について中間報告し、了解をいただきました。この中間報告の作成に当たっては、関係省庁による支援幹事会を何度も開会いたしまして、また、拉致被害者の方からもヒアリングをしたり、あるいは地方公共団体からもヒアリングをして対応してきました。また与党始め各党からも御意見がございましたので、そういった御意見をしっかり真摯に受け止めて、今回の中間報告を作成させていただきました。内容はもう御承知かと思いますが、3本柱でございます。1つは、現在の給付金の取扱いをどうするか、2本目は、新たな老後の支援策をどうするか、3本目は、新たに拉致被害者が帰国をされたときにどういう対処をするか、この3本柱でございます。総理からも冒頭の発言で、柔軟にきめ細かな対応をするようにと、こういう指示が出ておりますので、そういった中身もこの中間報告には反映されていると思います。この中間報告の内容を概算要求に今後反映させていただきたいと思います。また、法制化が必要な項目もございますので、来年3月に給付金の支給期限が切れるときではございますが、臨時国会の提出も視野に入れて、速やかな対応を与党と連携しながら対応していきたいと思います。これはちなみに議員立法でございますので、与党と連携していきたいと思います。これがまず1点目です。
 2点目は、明日8月6日、東京ビッグサイトにおきまして「交通安全子供自転車全国大会」に私も出席させていただきます。これは昭和41年に開催されてから、もう今年で49回目ということで、非常に歴史のある大会でもございます。全国の代表47校188名の小学生が、全国の予選等々を勝ち抜いて自転車に関する知識・技能を競い合います。こういった大会に出場することによって、自転車の交通ルール、いかに安全に自転車に乗るかというルールをしっかり身に付けることを目的といたしております。ちなみに、本年度も6月まででは、小学生の自転車乗用中の事故が5名でございますが、対前年比で1名減っておりまして、非常に犠牲になる方が減ってきている。これはこういった地道な取組をあらゆる場面でやっているということが、反映されている結果だと思います。引き続き、非常に重要でございますので、しっかり私どももこういった取組を通じて、子どもの交通事故防止に万全を尽くしてまいりたいと思います。これが2点目です。
 それから3点目は、今度は「子ども霞が関見学デー」、警察庁、防災、拉致問題対策本部の3つで行います。まず8月6日、明日が警察です。14時からです。「子ども霞が関見学デー」、これは小学校4年生から6年生までの子どもたち、応募のあった中から、選抜いたしまして20人が参加いたします。直接、国家公安委員会委員長室にお越しいただいて、子どもたちとお話しをさせていただこうと思っております。それから、次は拉致問題対策本部は、8月7日、14時45分からです。子どもたちに「めぐみ」というアニメを観てもらおうと思っています。この「めぐみ」については、各教育委員会にもお願いをして、できるだけ全国の小中学校で観てほしいという取組をしておりまして、少しずつですが確実にその上映も増えてきているようでございます。また本府の1階の入口の左側に、今、拉致問題啓発パネルを設置し、テレビ画面、タッチパネルモニターも作って、ヘッドホンを付けて皆さん聞けるようになっています。多分、早めに来られたらそこでも観ていただけるのではないですかね。それから3つ目が、これは7日13時30分から、これは防災関係ですけれども、防災のシミュレーター等の体験ができる体験コーナーもございますし、また、テレビ会議システム、私たちは災害があったときに使いますけれども、今回も千葉県の森田知事とテレビ会議を行うと、それを御覧になっていただいて、子どもたちからも森田知事に質問していただこうかなと、そんな企画で考えております。私の方からは、報告は以上であります。

問  終戦の日の関係でお伺いしたいのですが、大臣は終戦記念日か、若しくはその前後に靖国に参拝するお考えや御予定はありますでしょうか。

答  私は、国会議員に初当選してから、4月、秋の例大祭、それから8月15日は常に参拝いたしております。今回、8月15日につきましては、私は適宜適切に判断させていただきたいと思います。

問  もう1点、関連なんですが、総理が終戦記念日に靖国に参拝すべきとお考えでしょうか。

答  これは私がお答えする問題ではありません。

問  今朝一部報道で、日朝協議の関係で夏の終わりから秋の初めとされる、北朝鮮からの第一報が来る時期なんですけれども、9月上旬ではないかという報道があったんですけれども、何か水面下で進展はあったのでしょうか。

答  私もあの記事を見て、何か30名がリストになっていると書いてありましたけれども、全くそれはありませんので、また向こうからもいつということは全くありませんので、我々、夏の終わりから秋にかけてということは関係者が言っておりますけれども、それ以上のことは今ありません。

問  拉致関係なんですけれども、市川修一さんのお父さんの市川平さんがお亡くなりになりまして、本日お通夜、明日葬儀がありますが、遠いですが大臣がお伺いになる御予定はございますでしょうか。

答  まず残念ながら市川さんがお亡くなりになられまして、おそらく自分の子どもが戻ってくることを一日千秋の思いで、ずっと暮らしておられたと思います。残念ながらそれが実現する前にお亡くなりになったと、本当に残念でございます。心からお悔やみ申し上げたいと思います。私が参列するかどうかについては、今も御報告申し上げましたが、公務が明日入っておりまして、どうしても私の気持ちとしては参列したいのですができませんので、石川事務局長、事務の最高責任者が私の名代として参列させていただく予定であります。

問  今回、平さんは、99歳でした。御家族の高齢化というのが言い尽くされてはおりますが、依然深刻な問題になっているかと思うのですが、その点についてはいかがですか。

答  市川さんだけではなくて、今年の1月には松木スナヨさんがお亡くなりになりましたけれども、家族の皆さんは高齢化しております。そういう意味では早くこの拉致問題を解決していかなくてはいけないというのは、当然のことだと思っております。日朝協議の中でも、できるだけ早くということは、北朝鮮側も言っておりますし、現実に拉致の問題というのは北朝鮮が自ら国の意思によって拉致をしたことでございますので、十分にその辺の中身は認識しているはずでございます。我々はできるだけ早くこの問題を解決していくという政府のスタンスに全く変わりはありません。全力を尽くしたいと思っています。

問  帰国する拉致被害者の方への支援策がまとまったということで、これについての受け止めといいますか感想を改めてお願いします。

答  3つの柱があります。今既に帰国されている方、今後の対応をどうするか。それから高齢化していきますのでそれをどうするか。それから3つ目が、新たな拉致被害者がお戻りになると。この3つ、特に3番目ですよね。これはしっかり、総理も柔軟かつ丁寧にという指示も今日の冒頭でもございましたので、その対応ができるような、中間報告書を御覧になっていただくと、至る所にそういうものがちりばめられています。例えば、今後、都会に住むのか、あるいは地方に住むのかによっても生活の基礎コストは全然違いますよね。それから、日本語が場合によっては、十分に習得できていないケースもあるかもしれません。そういった支援。あるいは、お子さん等々若ければどんどん就業の支援もしていかなくてはいけない。こういった総合的な対策を講じていく、これは我々としてはすべての拉致被害者を取り戻すんだ、だから前のような不誠実な態度では北朝鮮も許しませんよという、ある意味で北朝鮮に対する強いメッセージの圧力と言ってもいいかもしれないと私は考えております。