国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成26年8月7日(木)11:54~11:58

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   今日の国家公安委員会定例会議について御報告申し上げます。山本委員は、トルコに公務出張で欠席でございました。議題事項については、「人事案件」について説明があり、原案どおり決定いたしました。また、報告事項について、警察庁から報告がありました。私からは以上です。

問  大臣にお尋ねします。インターネット上の違法・有害情報排除対策について、民間団体の取組が進んでいます。この件について大臣の所感をお願いします。

答  (大臣)このたびガイドラインが改定されましたけれども、インターネット上の違法情報であるとか、有害情報の排除対策の強化につながると評価しております。
 特に、3Dプリンタによる銃砲の設計図データが有害情報とされ、インターネット・ホットラインセンターによる警察への通報やサイト管理者等への削除要請が可能となったということは、3Dプリンタによる銃砲製造等の事案の未然防止・検挙に資するものと認識いたしております。
 今後も、インターネット上の違法情報の取締りを強力に推進していくとともに、関係機関・団体等との密接な連携によりまして、インターネット上の環境浄化に資する違法情報・有害情報対策を強力に推進していくように警察を指示督励してまいりたいと思います。

問  長官にお伺いします。平成26年上半期の特殊詐欺認知・検挙状況がまとまりましたけれども、被害は深刻化をしているように見受けられますが、これについての長官の所見をお願いします。

答  (長官)本年上半期の特殊詐欺の既遂被害の認知でありますが、件数、被害総額とも昨年同期を大きく上回っております。関係機関、事業者の御協力を得ながら、本犯の検挙人員、金融機関等の水際阻止率がいずれも過去最高を記録する中で、被害総額が急増しており、非常に深刻な状況と認識しております。なお、特殊詐欺で検挙された暴力団構成員等は全体の約4割を占めております。検挙された少年も全体の約18パーセントを占めている状況にあります。こういう実態を踏まえ、警察としては、刑事、生活安全、組織犯罪対策等の全部門の力を結集するとともに、関係機関、事業者との連携を強化し、犯行組織の壊滅、犯行ツールの遮断、国民及び社会の抵抗力強化の各施策を総力を挙げて実施し、特殊詐欺の予防、検挙を強力に推進してまいりたいと考えております。特に、犯行拠点の急襲・壊滅に力を入れるとともに、増加傾向にある現金送付型被害への対策として、郵便・宅配事業者と連携した現金在中レターパック・宅配便の配達阻止、悪質な私設私書箱事業者の取締りを実施してまいりたいと考えております。

問  長官にお尋ねします。新潟県新発田市内で、女性に対する犯罪で起訴されている男が、女性殺人容疑で逮捕されました。新発田市内では昨年以降、他の女性の御遺体が見つかる事件が複数ありました。これらの事件との関連の可能性も指摘されています。これらの事件についてのお考えをお願いします。

答  (長官)お尋ねの事件は、新潟県新発田市において、昨年11月22日夜から行方不明になっていた女性が、本年4月7日、同市内で遺体で発見されたものであり、7月31日、被疑者を殺人罪等で逮捕したものであります。
 現在捜査中でありますので、詳細は申し上げられませんが、新潟県警察では、その余罪事件の有無も含め、全容解明に向けて鋭意捜査を行っているものと承知しております。