国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 平成26年8月21日(木)12:11~12:14

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。古屋委員長は、政府調査団長として広島県における土砂災害等の被害状況の現地調査のため欠席です。委員は全員出席です。議題事項については、「警察庁長官及び地方警務官に係る人事評価実施規程の改正」等について説明があり、原案どおり決定いたしました。その他、警察庁から報告事項について報告がございました。以上です。

問  長官にお尋ねします。平成26年上半期の少年非行情勢が公表されました。この件について長官の所見をお願いします。

答  (長官)平成26年上半期における刑法犯少年の検挙人員は12年連続で減少しております。しかしながら、再犯者率は上昇し、非行の低年齢化傾向が続いております。
 また、振り込め詐欺で検挙された少年が昨年以降急増しており、また、いじめに起因する事件数も高水準で推移しているなど、少年非行情勢は、いまだ厳しい状況にあると認識しております。
 こうした情勢を踏まえ、次代を担う少年の非行防止を図るため、「非行少年を生まない社会づくり」を一層推進して、少年の規範意識の向上を図るとともに、学校との連携を強化するなどして、少年を特殊詐欺に加担させないための取組を強力に推進することとしております。また、いじめ問題に対しましても、関係機関と連携して的確に対応してまいりたいと考えております。

問  長官にお尋ねします。広島市で大規模な土砂災害が発生して、40名を超える方が亡くなったり、行方が分からなくなったりしています。この災害についての警察としての取組についてお願いします。

答  (長官)今般の土砂災害の被災地を管轄する広島県警察におきましては、8月20日午前1時15分に、警察本部長を長とする災害警備本部を設置しております。警察庁におきましては、20日午前4時30分に災害情報連絡室を設置し、関係管区警察局、府県警察との連携を強化し、被害情報の収集あるいは部隊派遣の指示・調整を行っているところであります。
 部隊につきましては、20日当日の午前以降、周辺の6府県警察、山口、島根、鳥取、岡山、大阪、兵庫から広域緊急援助隊、緊急災害警備隊、計約700名、そして、ヘリコプターの派遣を行っております。約1,700人体制、うち広島県警で約1,000人でありますが、この人員で救出救助、避難誘導、交通規制等の災害警備活動を実施しているところであります。
 引き続き、今後の気象状況や二次災害に十分留意しつつ、関係機関と緊密に連携しながら、迅速な救出救助と行方不明者の捜索等に全力を尽くしてまいりたいと考えております。