国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成26年10月16日(木)11:17~11:21

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。高木委員は、海外出張のため欠席です。議題事項については、「人事案件」等について説明があり、原案どおり決定いたしました。その他、警察庁から報告事項について報告がございました。以上です。

問  大臣に御嶽山についてお尋ねします。厳しい状況が続いていると思いますが、現在の警察の捜索活動についてと、今後の見通しについてお願いします。

答  (大臣)亡くなられた方々に深く哀悼の意を表し、また、被害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げるところでございます。
 御嶽山を管轄する長野、岐阜両県警察においては、火山性ガスが発生し、火山灰が粘土状のぬかるみ状態となる厳しい状況下において、高山病や低体温症等を発症する者も出る中、ガス検知器や防毒マスクを活用しながら、行方不明者の捜索活動などに全力を尽くしてきたところであります。
 先週の土曜日、私も自衛隊のヘリで山頂等々を現地確認いたしましたけれども、非常に火山性有毒ガスの臭いも強く、また、急峻で足場が本当に悪いという状況の中で皆様活動してくださっているということを感じました。昨日は、雪もございまして活動が中止と、非常に厳しい状況の中ではありますが、今朝も6時から出発して、現在活動中でありますが、温度がマイナス4度、そして、雪も1センチくらいあって凍結しているという状況の中で、活動が始まっているという本日の状況であります。9時現在で死者56人、すべてが身元判明、行方不明者7人、負傷者69人を確認しております。
 自治体や消防、自衛隊等関係機関との緊密な連携を保ちつつ、引き続き、適切な対応を図っていくよう、警察庁を指導してまいる所存でございます。

問  長官にお尋ねします。神戸市で小学校1年生の女の子が御遺体で見つかった事件ですけれども、県警は死体遺棄容疑で逮捕した男について、今度は殺人容疑で再逮捕しました。殺害の経緯等は、まだまだ未解明の部分がある事件だと思います。この事件について改めてお考えをお願いします。

答  (長官)お訪ねの事件につきましては、兵庫県警察において、既に死体遺棄事件で逮捕しておりました被疑者を、その後の捜査で判明した事実を踏まえて、10月14日、殺人罪で逮捕したものであります。
 この事件は、小学校1年生の女児が被害に遭った、大変痛ましく、かつ、社会に不安を与えた事件であります。兵庫県警察においては、是非、事案の全容解明に向けて、捜査を鋭意推進してもらいたいと考えております。