国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成26年10月28日(火)8:41~8:52

2 場所 中央合同庁舎第8号館5階共用会議室B

3 概要

問  2点お伺いしたいのですけれども、まず1点は閣議が終わった後、エボラ出血熱の関係で閣僚会議が行われたと思うのですけれども、会議でどのようなことが確認されて、大臣、所管のエリアでどのようなことを徹底していくかということについて教えていただけたらと思います。もう1点は、今日から平壌で拉致に関する協議が行われますけれども、政府として改めてどのような姿勢で臨むかということと、後は前回の協議と比べるとより実務的になっていますけれども、一方で厚労省も含めていますが、改めて拉致最重要という政府の姿勢だと思うのですが、改めてどのような結果を臨むかということを併せて教えていただければと思います。

答  エボラ出血熱対策関係閣僚会議1回目が、本日、閣議口頭了解の下に開かれました。それで警察におきましては、国内で感染者等が確認された場合等においては、必要に応じて、空港、医療機関等における警戒活動及び交通規制、感染者等の搬送支援、検体の搬送支援を実施することとしております。
 また、これら以外の措置については、「国家公安委員会・警察庁新型インフルエンザ等対策行動計画」に準じた対応を行うこととしております。
 エボラ出血熱への対応については、引き続き関係省庁等と連携し、必要な対策を実施してまいりたいと思っております。
 拉致の特別調査委員会からの聴取でございますけれども、当然、拉致問題が最優先であるという日本の立場を説明し、それに応えるような1日も早い速やかな報告を求めていくということでございます。厚労省も参加してということでございますが、オールジャパンの体制で拉致問題が最優先であるということを訴え続け、結果を出していきたいと思っています。

問  拉致の関係で、木曜日に訪朝団が帰国しますけれども、被害者家族会等への説明会というのは、もう具体的に決まっているようでしたら教えてください。

答  調査結果の報告を受けまして、家族会の皆様にも御説明して御意見を賜りたいと思っておりますが、具体的な日時はまだ決まっておりません。

問  エボラ出血熱の話に戻るのですけれども、昨日、羽田空港でエボラ出血熱ではないかということで、発熱を訴える男性の人が搬送される事案があって、結局ウイルスは検出されなかったということがあったんですけれども、こういう怪しい事案が発生したシミュレーションみたいなものが昨日あった感じになったと思うのですけれども、結果として、警察の対応をさっきおっしゃったと思うのですけれども、この対応策というのが今回の件で上手くいったとお考えかどうか教えてください。

答  お尋ねの件でございますが、羽田空港検疫所が国立国際医療研究センター病院に搬送する際に、警視庁が同検疫所の要請を受けまして、警察車両による先導を実施いたしました。
 また、同検疫所による国立感染症研究所への検体搬送に際しまして、警視庁が同検疫所の要請を受けて、警察車両による先導を実施したものと承知しております。
 さらに、警視庁では、必要に応じて、同病院周辺における警戒を実施したものと承知しておりまして、それぞれ緊張感を持ってきちんとできたと考えております。

問  政治と金の関係についてお伺いしたいのですけれども、有村治子女性活躍担当相に関連する政治団体が、脱税で罰金の判決を受けた企業から献金を受けたり、本日の未明には望月環境相自身の政治資金に関して緊急記者会見を開いたり、政治と金をめぐる問題が後を絶たないのですけれども、政権にとってダメージは避けられないと思うのですけれども、大臣はこうした状況をどのように御覧になっていますでしょうか。

答  それぞれの大臣がきちんと説明されると思っておりますけれども、政治と金については、国民の皆様から信頼される「信無くば立たず」が政治でありますから、きちんとしていくことが大事だと思っております。