国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 平成26年10月30日(木)11:11~11:15

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。山谷委員長は、国会対応のため欠席です。委員は、全員出席です。議題事項については、「国家公安委員会・警察庁業務継続計画」の改正等について説明があり、原案どおり決定いたしました。その他、警察庁から報告事項について報告がございました。以上です。

問  長官にお尋ねします。先日、羽田空港に着いた男性が、エボラ出血熱の可能性が疑われるということで指定医療機関へ搬送されました。そういった初のケースがあったわけですけれども、エボラ出血熱については、関係機関も対応をとっているところでありますが、警察としてどのように取り組まれていくか、今後同じようなケースが考えられる中で、長官のお考えをお聞かせください。

答  (長官)エボラ出血熱につきましては、本年3月にギニアで集団感染があり、近隣のリベリア、シエラレオネへと流行地が拡大いたしました。さらに、ナイジェリア、セネガルでも感染が確認されております。また、スペイン及びアメリカで二次感染が発生しております。10月29日現在、疑い例を含めば、患者は1万3,703人、死亡者数4,922人とされております。エボラ出血熱は一般的に症状がない患者からは感染いたしません。また、空気感染もしないわけでありますが、感染をした場合は非常に高い致死率があります。
 そのため警察庁におきましては、10月28日、警備企画課長を長とする対策室を設置しております。政府におきましても、関係閣僚会議あるいは関係省庁対策会議等を同日設置しております。警察におきましては、既に10月24日、全都道府県警察に対しまして通達を発しております。一つは、感染防止資機材の準備でありまして、感染防止資機材の保管状況の確認、そして、着脱訓練の実施等であります。それから、国内で感染者等が確認された場合における措置として、空港等の検疫所、医療機関等における警戒活動及び交通規制、そして、検体の搬送支援、更には感染者等の搬送支援、これらを行うこととしております。引き続き警察といたしましては、関係機関等と連携して、この事態に適切に対処していきたいと考えております。