国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成26年10月31日(金)8:30~8:34

2 場所 衆議院本会議場中庭側廊下ぶら下がり

3 概要   本日、午後2時から内閣府3階特別会議室にて、拉致被害者と家族への説明会をいたします。説明会には、政府側から私、そして、伊原外務省アジア大洋州局長、家族会の皆様に平壌における北朝鮮の特別調査委員会から調査した内容等について説明するということでございます。

問  昨日、日本政府の北朝鮮調査団が帰国されましたが、この具体的な内容というのは、どのようなものだったのか、また、家族会に対してどのような態度で報告をされるのか、この2点についてお願いします。

答  拉致問題が日本にとって最重要課題であるということをきちんと最高責任者の皆様にお伝えできたということは、良かったのではないかと思います。あとは今後であります。このことを踏まえて1日も早い誠実な報告を出していただきまして、そして、1日も早い全員の帰国を果たすという、これが目的でございますので、それに向かって進んでいきたいと思っております。家族会の方々には、伊原局長の方から2日間、10時間半にわたって様々なやり取りがあったわけでございますので、その説明をしていただく、そしてまた、いろいろ御意見をいただくということであります。

問  家族会の皆さんからは、初回報告の期限を区切ってくるべきだという意見もあったようですが、今回の交渉では初回報告の期限というのは新たに設定されたのでしょうか。

答  具体的な詳細は控えさせていただきたいと思いますし、また、昨日総理がお話しになられましたが、より詳しいことはこれから官房長官が御説明なさると思います。

問  北朝鮮側が、過去の調査結果にとらわれず、新しい角度からくまなく調査をするというような意思を示したようですが、これについて大臣はどのように評価されていますか。

答  以前はもう拉致は解決済みで、臭いもしないと言っていたわけでございますから、ただ、日朝再協議で調査するということになったわけでございますが、今回、新しい角度からくまなく調査をするということでありますし、特殊機関の方にも調査を進めていくということでありますので、その言葉が事実としてどのように進んでいくかということを日本は求め続けていきたいと思いますし、すべては結果を出すということでありますから、それにつながるように行動対行動、対話と圧力の基本方針の下に進んでいきたいと思っています。

問  家族会は、訪朝に対して慎重な意見が多かったんですけれども、結果的に大臣としては行って良かったと評価されていますか。また、少し具体的にどういう成果があったから良かったとお考えになりますか。

答  家族会の皆様は、慎重なといいますか、不安をおっしゃられていた方もいらっしゃいます。その一方で、しかし政府が決断して前に進むということに対する期待も述べられていたところでございまして、今回、拉致問題が最重要課題であるということを特別調査委員会の責任者達に伝えたということは一定の成果があったと思っております。そしてまた、今後が大事でありますから、今後に必ずつなげていきたいということであります。