国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成26年12月11日(木)11:36~11:40

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。委員は、全員出席です。議題事項については、「銃砲刀剣類所持等取締法施行規則の一部を改正する内閣府令案等に対する意見の募集」等について説明があり、原案どおり決定いたしました。その他、警察庁から報告事項について報告がございました。以上です。

問  大臣にお尋ねします。徳島県などで雪による大きな被害が発生しました。雪害に対する警察の対応について、大臣の御見解をお聞かせください。

答  (大臣)私も一昨日現地を視察したところでありますが、警察では、これまでに、徳島県警察を始め、5県警察において延べ566名の人員を動員し、降雪による車両の立ち往生事案に係る情報収集・交通規制、ヘリを利用した孤立地域の情報収集及び機動隊員等による安否確認、除雪時における事故等の個別の通報に対する対応等を実施しております。引き続き、関係機関と連携の上、大雪による被害地域への支援等地域住民の要望を踏まえた活動を進めてまいります。
 なお、警察庁において、本年12月3日、地域課長を長とする「情報連絡室」を設置したところであり、この冬の雪害への対応に万全を期する所存でございます。

問  長官にお尋ねします。昨日、特定秘密保護法が施行され、警察庁でも訓令を制定されましたが、今後の運用、取組についてお考えをお聞かせください。

答  (長官)昨日、特定秘密保護法が施行されました。警察庁においては、国家公安委員会が制定した「特定秘密に係る業務の適正の確保に関する規則」に基づいて、警察庁と各警察本部からそれぞれの公安委員会に対して、特定秘密の指定状況や保護措置の実施状況等について報告を行うこととしております。
 また、「警察庁における特定秘密の保護に関する訓令」を制定いたしました。特定秘密の保護措置に関する規程を整備するとともに、同様の保護措置を講じるよう、都道府県警察にも指示したところであります。
 警察としては、公安委員会の管理の下、全国警察において特定秘密保護法の適正な運用を積み重ねていきたいと考えております。

問  長官にお尋ねします。京都府で男性が青酸化合物で殺害された事件で、昨日、妻だった女が殺人罪で起訴されたところです。この被告をめぐりまして、既に亡くなっている元交際男性からも青酸化合物が検出されているという状況です。捜査がこれから続くと思いますが、この事件についてのお考えをお願いします。

答  (長官)お尋ねの事件につきましては、11月19日、京都府警察において、被疑者を殺人罪で逮捕し、その後も鋭意捜査を進めていたところ、昨日、12月10日に殺人罪で起訴されたものであります。
 捜査の今後の展開を含め、この事件につきまして様々な報道がなされていることは承知しておりますが、現時点では個別の件についてはお答えを差し控えさせていただきたいと思います。
 もとより、刑罰法令に触れる事案が認められれば、関係府県警察において、法と証拠に照らし適切に対処するものと承知しております。