国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 平成27年2月19日(木)12:09~12:14

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。山谷委員長は、国会出席のため欠席であります。委員は全員出席でございます。議題事項につきましては、「人事案件」等につきまして説明があり、原案どおり決定いたしました。その他、警察庁から報告事項について、報告がございました。以上でございます。

問  長官にお尋ねします。昨年5月、北九州市で男性医師が襲撃された事件について、福岡県警が工藤會組員らを検挙しました。この事件についての長官の所見をお尋ねします。

答  (長官)2月15日及び16日に福岡県警察が、平成26年5月26日、福岡県北九州市内の駐車場において発生した組織的殺人未遂事件に関し、指定暴力団五代目工藤會傘下組織組員9名を検挙いたしました。
 福岡県警察においては、引き続き本件の全容解明を図るとともに、他の未解決事件の捜査を徹底し、また、特定危険指定暴力団の規制等、暴力団対策法を的確に運用しながら、工藤會の弱体化及び壊滅に向けた取組を強力に推進するものと承知しております。

問  長官にお尋ねします。群馬県警の24歳の巡査が、自らの交番の管轄地域内で、10歳の女の子に声をかけて連れ去ろうとしたということで逮捕されています。女の子のことや家族のことを、巡回連絡カード等で職務上知り得た可能性も指摘されていますが、長官の所感をお願いします。

答  (長官)法を執行する立場の警察官が、このような容疑で逮捕されたということは極めて遺憾であります。
 群馬県警察において、今御指摘の点も含めまして、捜査を尽くし、明らかになった事実関係に即して、厳正に対処するものと承知しております。

問  長官にお尋ねします。昨年中の交通死亡事故の状況がまとまったところです。高齢者の方の割合が過去最高ということ、そういった特徴があると思います。今回の特徴をどう捉えていらっしゃるか、対策も含めてお尋ねします。

答  (長官)昨年の交通事故死者数は、4,113人でありまして、14年連続の減少でありました。他方で、年齢層別では、高齢者が占める割合が過去最高となったこと、あるいは高齢者の死者の半数近くが歩行中であること、また年齢層別免許保有者当たり死亡事故では、75歳以上が他の年齢層の2.6倍と大変高水準で推移していることなど、課題が明らかとなっているところであります。したがって、今後更に交通死亡事故等を減らすため、関係機関・団体との連携を強化しながら、事故分析に基づきます事故抑止に資する活動、あるいは反射材の着用等、高齢者に対する交通安全教育、さらに高齢運転者対策の充実などの総合的な諸対策をより一層積極的に推進してまいりたいと考えております。