国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成27年3月26日(木)11:56~12:00

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。委員は全員出席です。議題事項については、「国家公安委員会行政文書管理規則の一部改正」について説明があり、原案どおり決定いたしました。その他、警察庁から報告事項について、報告がございました。以上です。

問  大臣にお尋ねします。昨年一年間の児童虐待の検挙状況等がまとまりました。この件について大臣の所感をお願いします。

答  (大臣)平成26年中の児童虐待事件の検挙件数・人員は698件、719人、被害児童数708人というのは、いずれも統計を取り始めた平成11年以降最多となっておりまして、大変憂慮すべきものと認識しております。
 児童虐待は、何ら抵抗のできない児童に対し、一方的に危害を加え、児童の心身に重大な悪影響を及ぼす事案であり、被害児童を早期に救出保護し、被害の拡大防止を図ることは警察の重要な責務であると考えております。
 今後とも、児童の安全確認を始め、迅速・的確な事件化判断と対処を図るとともに、児童相談所等の関係機関との連携を一層強化するなどして、児童虐待の早期発見と児童の安全確保を最優先とした対応を徹底するよう、警察を指導してまいりたいと考えます。

問  長官にお尋ねします。アフリカのチュニジアの博物館襲撃事件ですけれども、日本人の方3人が亡くなられました。怪我をされた方もおられました。この事件については、警視庁と埼玉県警が合同で捜査していると承知しておりますけれども、警察としての対応、捜査について所見をお願いします。

答  (長官)警察庁におきましては、3月19日に国際テロリズム対策課長を長とする連絡室を設置するとともに、外事特殊事案対策官等をTRT-2要員としてチュニジアに派遣いたしまして、関係国治安情報機関からの情報収集等を継続しております。
 また、3月23日に警視庁及び埼玉県警察に対して、所要の態勢の下、合同捜査を遂行するよう指示いたしまして、合同捜査本部が設置されたところであります。合同捜査本部では、亡くなられた方3名の方の御遺体について、昨日までに検視及び司法解剖を実施いたしました。
 今後は、関係国の協力を得ながら、具体的な被害状況・犯行状況、被疑者の特定、犯行の組織的背景等について捜査を進め、事案の解明に努めていく所存であります。
 さらに、被害者や御遺族に対する支援についても、引き続き実施していく方針であります。