国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成27年3月27日(金)8:33~8:43

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要   本日の閣僚懇談会において、3月20日、関係省庁において取りまとめられた「ストーカー総合対策」に関して発言いたしました。
 平成26年中のストーカー事案の認知件数が2万2,823件、検挙件数は2,473件と、いずれも過去最多となっており、特にストーカー規制法違反での検挙は613件と前年に比べ約5割の増加となったところであります。
 総合対策を踏まえまして、警察としても、被害者等の安全確保を最優先にストーカー事案への対処態勢を強化すること、また、この種事案に的確に対応するためには、関係機関、学校、家庭、職場等が連携し、社会全体で取組を行うことが必要であることなどを申し上げ、関係閣僚にも協力を依頼したところでございます。有村大臣からも政府を挙げた対策について発言がございました。
 今後とも、警察の対処態勢の強化を始め、関係省庁との連携の下、被害者等の安全確保に向けた取組が一層促進されるよう、全力を尽くしてまいります。

問  拉致問題についてお伺いします。昨日、直接は関係ないのですが、朝鮮総聯の議長宅と副議長宅に家宅捜索、捜査の一環で入ったと思うのですけれども、これについての政府対応と、そして、拉致問題への影響を懸念する声もありますけれども、影響がある、なし、どのように考えていらっしゃるかということと、今後、拉致問題に対する政府の姿勢ということを改めてお伺いします。

答  御指摘の事件については、警察において、3月26日、我が国の対北朝鮮措置に違反し、北朝鮮から松茸を不正に輸入したとして、会社役員らを逮捕したものと承知しています。
 政府としては、拉致、核、ミサイルといった諸懸案の解決に向けた北朝鮮の前向きで具体的な行動を引き出すため、現在継続している対北朝鮮措置を着実に実施していくこととしており、その実効性を確保することが重要であります。
 警察は、違法行為には法と証拠に基づき厳正に対処するという方針のもと捜査を進め、被疑者を逮捕したものと承知しております。警察からは、本件の関係箇所の捜索を行ったと報告を受けていますが、個別の捜査に関わる事項については、お答えを差し控えたいと思っております。
 拉致問題の解決は、安倍内閣にとって最重要課題であります。引き続き、すべての拉致被害者の帰国に向けて、対話と圧力、行動対行動の原則を貫いて、全力で当たっていきたいと思っております。