国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成27年5月21日(木)11:31~11:35

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。委員は全員出席です。議題事項については、「犯罪被害者等給付金の支給等による犯罪被害者等の支援に関する法律施行規則の一部を改正する規則案」について説明があり、原案どおり決定いたしました。その他、警察庁から報告事項について、報告がございました。以上です。

問  大臣にお尋ねします。今日の午後、人身安全関連事案担当者の会議が開催されます。刑法犯認知件数は減少傾向ですけれども、ストーカーやDV事案などは増加傾向で歯止めがかかっていません。現状と今後の警察の取組について、大臣の所感をお願いします。

答  (大臣)平成26年中のストーカー事案及び配偶者暴力事案等の認知件数は、いずれも法施行後最多となったところで、この種の人身安全関連事案は、事態が急展開して重大事件に発展するおそれが高く、国民の安全で安心な生活を脅かす重大な事案であり、対策の一層の強化が必要であると考えております。
 こうした情勢を踏まえまして、人身安全関連事案に対処するための地方警察官の所要の増員を図るとともに、被害者等の安全を確保するための一時避難に係る経費や資機材の整備など、警察の対処態勢の強化に努めているところでありまして、本日の会議は、組織的かつ迅速的確な対処の徹底を図るため、全国の担当者が一堂に会するものであります。
 また、この種事案に的確に対応するためには、警察のみならず、関係機関、家庭、学校、職場等が連携し、社会全体で取組を行うことが必要です。今後とも、被害者の安全確保を最優先にして、関係機関等と連携の下、諸対策を推進してまいりたいと考えております。

問  長官にお尋ねします。川崎市の簡易宿泊所が二棟全焼する火事があったところです。多数の方が亡くなられたり、怪我をされたりして、大きな火災だったわけですけれども、警察は原因解明等に取り組んでいかれるかと思いますが、この火災の対応についてお聞かせください。

答  (長官)まずは、亡くなられた方々の御冥福をお祈り申し上げますとともに、負傷された方々に一日も早い御回復をお祈り申し上げます。
 本件火災については、神奈川県警察において、消防機関と連携し、引き続き、行方不明者の捜索や火災原因の究明に向けて、捜査中であるものと承知しております。