国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成27年9月15日(火)9:43~9:54

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要   台風第18号に伴う豪雨についてでありますけれども、記録的な豪雨により河川の堤防が決壊するなど、各地で浸水被害が発生しています。これまでに7名の方が犠牲となられたほか、茨城県では常総市で依然として連絡が取れない方がいるとの情報を発表しておりまして、警察等の関係機関が安否確認中であります。また、住家被害は全壊11棟を始め、床上浸水約6,000棟等の甚大な被害が報告されております。お亡くなりになられた方々に対し、衷心より御冥福をお祈りするとともに、被災された方々に心からお見舞い申し上げます。浸水した地域でのぬかるみという大変厳しい条件下での活動となりますが、警察、消防、自衛隊等が連携して懸命な捜索を実施しております。
 本日、私も被害の最も大きい茨城県常総市を訪れ、現地の状況把握、現場の生の声をつぶさに聞いてまいる予定でございます。また昨日も関係省庁災害対策会議を開催しまして、茨城県知事とはテレビ会議により被災者の生活支援、ライフラインの早期復旧等の要請を伺いました。今後の関係機関の取組を確認しているところであります。引き続き、政府一丸となって救命、救助活動に全力を尽くすとともに、道路、鉄道、ライフライン等の早期復旧、被災者の生活支援に取り組んでまいります。

問  拉致問題についてお伺いします。9月17日、明後日になりますけれども、9月17日で2002年に日朝首脳会談が行われて、北朝鮮が初めて拉致問題を公式に認めたという節目から13年ということになります。一方で、今年は一昨日の国民大集会でも被害者家族の方々からの厳しい対応を求める御意見が相次ぐなど、なかなか調査が進展しないという状況にある中で節目を迎えるわけですけれども、政府としてどのように受け止めて、どう対応されていくのか教えてください。

答  13年という長い年月が経過する中で、未だに拉致問題を解決できていないということは大変に遺憾であります。特に、肉親との再会を切なる思いでお待ちの御高齢の家族の心痛、そしてまた、北朝鮮に捕らわれたままで救出を待っておられる拉致の被害者の方々の境遇を考えますと、本当に一刻も猶予はならないと考えております。拉致問題の解決は、安倍内閣の最重要、最優先課題でありますから、ありとあらゆる角度から拉致問題の解決、すべての被害者の救出、帰国という結果を出すために執念を持って取り組んでいきたいと考えております。

問  先日、埼玉県警の現職の警察官が殺人容疑で逮捕される事案がありました。しかも以前、捜査で行ったことのある家だとされています。国家公安委員長として、どのように受け止めておられるのか所感をお願いします。

答  法を執行する立場の警察官であります。このような容疑で逮捕されるということは、あってはならないことであり、極めて遺憾であります。
 埼玉県警察において、捜査を尽くし、明らかになった事実関係に即して、厳正に対処するものと考えております。

問  拉致問題に関してですが、一部報道で、北朝鮮側が新たな安否情報はないというような結果を伝えてきて、日本側が受け取りを拒んでいるというような報道があるのですけれども、事実関係等をお願いします。

答  そのような報道があるということは承知しておりますけれども、そうした事実はございません。