国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成28年1月4日(月)9:58~10:03

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要   本日の閣議において、内閣府特命担当大臣、加藤大臣から交通事故防止対策の推進について発言がございました。
 私からも、警察としても、各界各層と連携して、地域の交通実態に即した総合的な交通事故防止対策を強力に推進してまいりたいという旨の発言をいたしました。一昨年と比べて、昨年4人、交通事故死が増えるということになりましたので、こうした事態を重く受け止めてまいりたいと思っております。ただ、それでも4,000人を超える交通事故死ということで、本来27年度は3,000人以下に抑えようというのが目標であったはずでございますので、目標と比べると1,000人以上多いということでございますので、これは抜本的に考えていかなければならないと思っております。

問  昨年の交通事故死者数について、15年ぶりに増加に転じる結果になりそうなのですけれども、目標を達成できなかった理由と、今後の対策についてお願いします。

答  いろいろな理由があると思いますので、ここは警察としてもしっかりまず分析をしてまいりたいと思っております。なぜ4人増えてしまったかというのではなくて、目標が3,000人ということですから、それに比べると1,000人以上も多いわけで、これはかなり相当抜本的に対策を見直していかなくてはならないと思っております。そこは統計分析をするチームも、今、警察庁に立ち上げをいたしましたので、少し根本的に見直して対策をどうするかということは考えていきたいと思います。

問  そもそも目標そのものが難しいものであったというか、現実的に難しいものであったという考えもあるのでしょうか。

答  今、自動車というのは生活に不可欠なもので、これを禁止するというわけにはいかないのが現実だと思いますが、だからといって、交通事故というのがそれなりの数があるというのを現実として、前提として政策を考えるというのは、やはりおかしいのだろうと思います。目標をきちんと立てた以上、それに向けて最大限の努力をしていかなければならないと思いますので、目標が高すぎたと言うつもりはございません。やはりそれに向けて何をしていったらいいのかということは少し真剣に考えていきたいと思っています。