国家公安委員会委員長（代理）記者会見要旨

１　日時　平成２８年１月７日（木）１１：３０～１１：３４

２　場所　警察庁第４会議室

３　概要　　　本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。河野委員長が国会対応のため欠席でしたので、私から申し上げます。警察庁からは「千葉県柏市における男性殺人事件の検挙」などについて報告がございました。以上でございます。

問　 長官にお尋ねします。昨年一年間の交通事故の死者が、１５年ぶりに増加に転じました。特徴として、高齢者が死者の５割を超えている傾向があります。高齢者の事故対策について、長官の所見をお願いします。

答　 （長官）高齢者の人口当たりの交通事故死者数は減少しているわけでありますけれども、事故による死者率が非常に高い高齢者の人口そのものが年々相当な割合で増加していることが、結果的に交通事故死者数を押し上げる要因となっていると考えております。したがって、死者全体に占める高齢者の割合も増加しているという状況にございます。このため、警察としては、関係機関・団体等との連携を一層強化いたしまして、参加・体験・実践型の交通安全教育や反射材製品の着用の促進、あるいは高齢者が安心して通行できる交通環境の整備など、高齢者の交通事故防止対策を引き続き強力に推進する必要があると認識しております。また、高齢者に限らず、事故実態に関する詳細な分析等を踏まえまして、交通死亡事故を抑止するための更なる対策についても検討していく所存であります。

問　 長官にお伺いします。昨日、北朝鮮が水爆実験を行ったと報道していますが、長官の御所見をお願いします。

答　 （長官）北朝鮮による核実験の実施を受けまして、警察庁においては、直ちに、警備局長を長とする警察庁対策本部を設置し、関連情報の収集等に当たりますとともに、各都道府県警察に対して、関連施設等の警戒警備の徹底及び情報収集の強化を指示いたしたところであります。
　警察においては、引き続き、関係機関と連携して、北朝鮮情勢に関する情報収集の強化、あるいは関連施設等の警戒警備に万全を期してまいりたいと考えております。

問　 長官にお尋ねします。大阪府門真市で女性の切断の遺体が見つかっている事件が起きております。府警は、損壊罪などで女を逮捕して捜査しているところで、死亡の経緯などまだまだ解明するべき途上かと思いますけれども、この事件についてのお考えをお願いします。

答　 （長官）お尋ねの件につきましては、昨年１２月２９日に大阪府門真市内のマンションの室内において、切断された遺体の一部が発見された事件でございまして、同日、大阪府警察が同所に居住する２９歳の女性を死体損壊罪及び死体遺棄罪で逮捕したものであります。
　また、同市内のいわゆるシェアハウス内からも切断された遺体の一部が発見されたものと承知しております。いずれも、１２月２４日から行方不明となっていた２５歳女性の遺体であることが確認されたという報告を受けております。
　本件は、極めて残忍で、社会的反響の大きい事件であり、大阪府警察において、事案の全容解明に向けて、鋭意捜査を行っていくものと承知しております。