国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 平成28年1月21日(木)11:10~11:14

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況につきまして申し上げます。河野委員長は、国会対応のため欠席でした。議題事項については、「国家公安委員会に対する異議申立て事案の決定」について説明がありまして、原案どおりとなりました。その他、警察庁から報告事項について報告がいくつかございました。以上です。

問  長官にお尋ねします。長野県軽井沢で15人が亡くなるスキーツアー観光バスの事故がありました。事故の原因その他については、今、解明中だと思いますが、長官の所感をお願いします。

答  (長官)まずは、今回の事故で亡くなられた方の御冥福と負傷された方の一日も早い御回復を心からお祈り申し上げます。
 本件は1月15日午前2時頃、長野県軽井沢町の国道で、乗員・乗客41名を乗せたスキーバスがガードレールを突き破って崖下に転落、死者15名、負傷者26名という多数の犠牲者を出した誠に痛ましい事案であると思います。
 現在、長野県警において、交通部長を長とする約150名体制の捜査本部を設置して、バス会社等から運行記録や契約関係書類を押収し、関係者からの事情聴取、事故現場、車両の見分、検証を行うなど、所要の捜査を推進するとともに、御遺族や被害者の支援に努めているところであると承知しております。
 今後も、鋭意、事故原因の究明等に努めるよう長野県警察を指導してまいりたいと考えております。

問  長官にお尋ねします。愛知県のカレーチェーンの会社が、廃棄処分を委託したはずのカツが横流しされて、流通しているという問題が発覚しました。県警は廃棄物処理法違反で捜査しているところですけれども、問題は拡大しております。食の安全に関わる重大な事案ですけれども、この事件についての長官の所感をお願いします。

答  (長官)お尋ねの事案でありますが、愛知県警において、ビーフカツを処分した事実がないのに処分した旨の虚偽の報告をしたという廃棄物処理法違反容疑で関係先の捜索を行うなどしたところでありまして、また、昨日付けで関係する岐阜県警との合同捜査本部を設置したところであります。
 本件に関しては、廃棄委託した業者は、ビーフカツ以外にも、チキンカツ、ロースカツ、メンチカツ等の廃棄も同じ業者に委託していたということであり、それらの流通ルートの解明を含めまして、所要の捜査を推進しているものと承知しております。
 本件は食品の安全にも関わる、悪質かつ重大な事件でありますので、引き続き所要の捜査を徹底し、事案の全容解明に努めてまいりたいと考えております。