国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)
1 日時 平成28年4月28日(木)8:39~8:45
2 場所 官邸3階エントランスホールぶら下がり
3 概要 「平成二十八年熊本地震による災害についての特定非常災害及びこれに対し適用すべき措置の指定に関する政令」を閣議決定いたしました。この政令で、例えば運転免許証の有効期間の延長、あるいは行政上の義務、例えば薬局の廃止の届出などの免責、破産手続開始の特例、相続その他の期間の特例といったことが行われます。これは各省庁がこの政令の決定を受けて告示をすることになります。国家公安委員会では、運転免許証あるいは猟銃の許可などといったものの告示をする予定になっております。これは仮設住宅の入居うんぬんについては対象になりません。
問 特定非常災害に関しては、昨日総理から指示があって、今日閣議決定ということで、手続の中でのスピード感というのはどのようにお考えなのかということと、今回4例目ということになりましたけれども、その意義についてお願いいたします。
答 中越のときには3週間くらいでやりましたので、今回はかなり早めに政令を御決定いただいたと思っております。阪神淡路、中越、東日本、そして今回と、いずれも震度7の地震が対象になっているということで、被害の状況はそれこそ東日本、阪神淡路と比べて様々でございますが、今回は避難されている方が20万人ということだったものですから、なかなか行政的にもいろいろ御迷惑をかけてはいけないということでやらせていただくことになりました。各省庁、しっかり対応いただきたいと思っております。
問 特定非常災害ですけれども、全部で何項目くらい特例措置がありますか。
答 これは各省庁が告示をすることになりますが、おそらく200以上になるのではないかと思います。230とか、という数字を昨日ちょっと聞きましたが、これから各省庁が公示をしますので、それを足してみないと正確な数字はちょっと分かりません。
問 仮設住宅うんぬんは対象にならないというお話でしたが、それはまた別途政令でということでしょうか。
答 これは今、頑張っているところでございますから、いきなり2年後の話をするわけにもいきませんので、これは今回は対象になっておりません。
問 また別途政令でということでしょうか。
答 それはまた、2年後に仮設がもういらないような状況を目指して頑張っているところでございます。
問 明日からゴールデンウィークが始まりますけれども、基本的には期間中は地震対応で都内に滞在されるのでしょうか。
答 はい。期間中はもう連日、地震対応をしっかりやってまいりたいと思いますので、皆さんもゴールデンウィークですけれども頑張って仕事してください。
問 今回の地震を受けて、もともと予定していた外遊とか出張をキャンセルしたという事実はありますか。もしあれば、もともとどういうものを予定していたのかをお聞かせください。
答 もともと、国家公安委員会委員長として中東に出張する予定がありましたが、キャンセルをいたしました。これはテロ、治安対策、その他、関係者と意見交換をしたり、あるいは覚書の締結といったこともあったのですが、熊本でこういう状況になりましたので、延期をさせてくださいというお願いをいたしました。