国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成28年5月24日(火)9:42~9:56

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要

問  いよいよ今週26日から伊勢志摩サミットが始まりますけれども、テロ対策に向けて、今進んでいるところだと思うのですけれども、改めて意気込みと言いますか、メッセージございましたらお願いします。

答  現地は最大限の警戒態勢に入っております。また、オバマ大統領の広島訪問を受けまして、広島あるいはその周辺の県警も万全の警戒態勢を敷いております。テロの対象は現地だけでなく大都市圏など、あるいは人の集まる集客施設なども当然に対象となることが考えられますので、東京も都内様々なところに非常に大勢の警備体制のための警察官の姿が目につくと思いますが、万全の態勢で現地並びに東京を含めた大都市圏あるいは集客施設、万全の態勢で警戒に臨んでまいりたいと思っております。
 また、物理的なテロだけでなく、サイバーテロも予想されうると思いますので、そうした方面でもしっかりと対応をとれるように関係各省、関係団体と連携をして万全の準備をしているところでございます。

問 沖縄県うるま市の女性遺棄事件に関連してなんですけれども、今年の3月にも米兵による婦女暴行事件があったわけですけれども、過去にも同様の事件があったと思うんです。大臣は先日の記者会見でこういう事件が起きてはならないのは全国どこでも一緒だとお話をされました。ただ、米軍関係者による事件が多発しているのは否定できない事実でありまして、警察としてですね、再発防止策をどのようにこれから強化していくお考えかお聞かせ下さい。

答 私も沖縄に次ぐ基地県である神奈川から選出されております。神奈川でも横須賀で割と最近、事件も起こりました。せっかく日米同盟がしっかりと機能している中で、こうした一部米軍関係者による犯罪が続くと、日米同盟の信頼関係にもひびが入ることになりますし、残された御遺族のそれぞれの事件の御遺族、あるいは御関係の皆様の悲しみに思いをはせると、本当に許しがたいものがあると思っております。警察も治安の維持という観点から万全を尽くしたいと思いますが、やはりこれは米軍としっかりと相談をして、どうしたらこの事件の再発を防ぐことができるのか、抜本的な対策をとらなければいけない時期に来ているのだろうと思っております。やらなければいけないことを一つ一つきちんと両方で詰めていって、こうした事件・事故が起きないようにするための方策というのをやはりしっかり腰を据えて考えていかなければならないと思います。