国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成28年8月3日(水)14:05~14:25

2 場所 警察庁第1会議室

3 概要   昨年の10月からでございましたが、いろいろありがとうございました。先ほど総理と最後に御挨拶をさせていただきましたが、総理から、熊本地震の完璧な対応ありがとうございましたということで、お褒めを頂戴いたしました。熊本地震の対応はオール霞が関でやっていただきまして、霞が関の組織力の素晴らしさというのを私も目の当たりにいたしました。本当にそれぞれ司司でやるべきことをやっていただいた、その結果だと思っております。まだ、この暑い中2,900人の方が避難所生活をされていらっしゃいますので、早く住まいがきっちり確保され、また産業の振興、あるいは熊本城を始めとした復興へしっかり歩んでいただきたいと思っております。
 国家公安委員会委員長といたしましては、今朝も津久井署にお伺いをいたしましたが、現場、最前線のお巡りさんが誇りを持って、目的を持って仕事ができる環境を是非作っていくということを、後任の大臣にはしっかりと進めていっていただきたいと思っております。
 おかげさまでサミットは一人の逮捕者も出さず警備を完遂し、オバマ大統領の広島訪問も無事に終わることができました。当初、心配をされていた山口組の分裂抗争も何とか今防いでいる状況だと思います。暴対法を改正して、暴力団の存在そのものを許さず、ということに向けて更なる一歩を進めてもらいたいと思いますし、テロ対策、サイバーテロに関しては、かなり国際的にも国家公安委員会委員長として発言させていただきました。この二つの分野は日本1か国では対処できないわけですから、警察としてしっかり国際連携を深めていっていただきたいと思っております。そして何よりも国家公安委員会委員長として、国家公安委員会の運営を少し変えさせていただきました。まだ新しい国家公安委員会の議事録がオープンにはなっていないのかもしれませんが、一回目のヘイトスピーチを始めとして、警察の中長期的な課題について国家公安委員会でしっかりと議論をし、最終的には何らかの方向性を出して、警察をリードできる、そういう国家公安委員会であってほしいと思っております。お飾りの組織ではなく、きちんと警察を指揮できるような国家公安委員会で、今後ともあり続けてほしいと思っております。

問  10か月余りの御在任でしたけれども、先ほど大臣が印象に残られたことを熊本地震やサミットのお話、山口組のお話をされたので、心残り、もう少しこれをやりたかったなということがあれば、何か一つお聞かせください。

答  国家公安委員会はこれまで議題と報告案件という形で進めさせていただきましたが、そこをもう少ししっかり見直しをしようという御提案が委員からもありまして、何を報告してもらうべきものなのか、何を議論すべきなのか、何を決めるべきなのか、そこを少しきちんと見直そうということをやりましたが、時間切れになってしまいましたので、後任の大臣に、そこはしっかり引き継いでいきたいと思っております。
 それともう一つ警察関係で心残りだったのは、記者会見を私は閣議後の記者会見と国家公安委員会見後の記者会見と、二つやらせていただいておりました。閣議後の記者会見は何が聞かれるかわからないということで、やや、毎回緊張しながらやっておりましたが、国家公安委員会後の記者会見は、あまりそういう緊張感がなく終わってしまったかな、ということで本当はもう少しそこを活性化するということが国家公安委員会としても望ましいのではないかと思っておりましたが、それができずに終わったというのが、ちょっと残念かなと思っております。