国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成28年10月13日(木)11:42~11:47

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況につきまして申し上げます。警察庁から100㎞/hを超える規制速度の試行区間の選定などについて報告がございました。以上でございます。

問 大臣にお尋ねします。今お話にありました東北道と新東名の一部で100㎞/hを超える試行区間が決まりました。このことについて大臣の所見をお願いします。

答 (大臣)この規制速度の引き上げにつきましては、平成25年12月に有識者懇談会から100㎞/hを超える速度への引き上げについて検討すべきとの提言がなされ、本年3月には有識者から新東名高速道路及び東北自動車道の一部区間で試行的に導入することが望ましいと提言がなされていたところでございます。
 今般、静岡県及び岩手県の両県公安委員会におきまして、新東名高速道路の新静岡ICから森掛川IC、東北自動車道におきましては花巻南ICから盛岡南ICが規制速度110㎞/hの試行区間として選定されたものでございます。
 今後、平成29年度中に速度規制標識の改修が完了する見込みと承知をしておりまして、改修終了後、早急に試行が実施できるよう、道路管理者を含めた関係機関・団体等と密接に連携し、引き上げと併せて実施すべき安全対策等を含め、試行実施に向けた作業が適切に推進されるよう警察を指導してまいりたいと存じます。

問 長官にお尋ねします。上半期の来日外国人の犯罪情勢がまとまったところです。以前に比べれば非常に低い水準にありますけれども、昨年の同期と比べると、件数がちょっと3%ほどですか、増えている形になっています。今回の犯罪情勢について所見をお伺いします。

答 (長官)平成28年の上半期における来日外国人犯罪の総検挙の状況につきましては、前年同期と比べまして検挙件数は増加、一方、検挙人員は減少ということで、大きな変化はなかったと見ております。
 特に検挙のピークであった約10年前からは大幅に減少しておりまして、一方最近5年間は横ばい状態ということであります。いずれにしましても、来日外国人犯罪につきましては、治安対策上考慮すべき重要な問題として、引き続き注視していかなければならないと認識しております。
 警察としましては、国民に著しい不安を与える組織性・悪質性の高い犯罪に対応するため、犯罪インフラや犯罪組織の実態解明と取締りに重点を指向しつつ、国内の関係機関や外国捜査機関と緊密に連携の上、諸対策を推進してまいりたいと考えております。