国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成29年1月6日(金)11:05~11:14

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要   本日の閣議におきまして、内閣府特命担当大臣から交通事故防止対策の推進について御発言がありました。これに関連しまして、私から、警察としても本年3月に施行される高齢運転者や貨物自動車に係る交通安全対策の強化を内容とする改正道路交通法の円滑な実施に加え、昨年策定されました第10次交通安全基本計画に基づき、各界各層と連携して地域の交通実態に即した総合的な交通事故防止対策を強力に推進していくことなどについて発言いたしました。
 昨年の交通事故による死者数は3,904人と、昭和24年以来67年ぶりに3千人台となりました。これは政府のみならず、国民一人一人が交通事故防止に向け、積極的に取り組んだ結果だと考えております。
 しかしながら、交通事故死者数のうち、高齢者の占める割合がこれまでで最も高くなっております。
 この季節は、一年の中でも日中の時間が短い季節であります。国民の皆様には、引き続き、道路を歩くときには明るい目立つ色の衣服や反射材用品を身に着けていただきたいと思います。また、自動車を運転するときには、前照灯の早めの点灯やハイビームの正しい活用をお願いしたいと思います。
 一方、昨年も高齢運転者による悲惨な交通事故が後を絶たない状況であったことから、関係省庁とも連携して、有識者の御意見を聞きながら、必要な方策を幅広く検討するよう警察庁を指導してまいりたいと思います。

問 新しい年を迎えまして、大臣としての抱負を聞かせていただきたいのですが。

答 私は任務として、国家・国民の安全安心を守る、いわゆる危機管理という重大な役割をいただいているところでありますが、昨年は、緊張感を持ち続けて151日間この任務に就いたところでございますが、今年も全くその姿勢は変わらず、本年も引き続き緊張感を持って取組をしていきたいと考えているところでございます。警察行政、防災行政、消費者行政など担当する分野は様々ありますが、いずれにおきましても被害を未然に防ぐ、被害が発生してしまったら、いち早くその拡大を食い止めることが私に対する課題でございまして、緊張感を持ち続け、突発的なことも含めて一つ一つの事案に迅速かつ丁寧に対応していきたいと決意を新たにしているところでございます。

問 政府が今、国会への提出を検討している組織犯罪処罰法改正案なのですけれども、新聞各紙は共謀罪と見出しを取って提出を検討と書いているようなのですが、大臣の御認識では、共謀罪というのはテロ等組織犯罪準備罪というものと全く別の罪名、別の罪という御認識なのか、それとも共謀罪と絡めて取締りの要件を厳しくしたものという御認識なのか。

答 国際組織犯罪防止条約の締結に伴う法整備ということでございます。これは国際社会と連携して組織犯罪と闘う上で重要な課題であると認識しているところでございますが、この組織犯罪処罰法の改正につきましては、所管外という、今、私の立場でございますので、お答えする立場にはないと受け止めております。