国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成29年4月20日(木)11:41~11:45

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。警察庁から、人事案件について説明があり、原案どおり決定いたしました。その他、警察庁から報告事項について報告がございました。以上です。

問 大臣にお尋ねします。平成28年のコミュニティサイトに起因する事犯の概要がまとまりました。被害児童数は統計開始以降、最多となったということと、ほとんどがスマートフォンの利用者でした。こうした現状への認識と、今後の対策についてお願いします。

答 (大臣)コミュニティサイト等に起因する事犯の被害児童数は増加傾向が続いております。平成28年中は、年間の被害児童数が過去最多となるなど、憂慮すべき状況にあると受け止めております。
 また、被害児童の約9割がスマートフォンを使用しておりまして、その多くがフィルタリングを利用していなかったものと承知しております。
 警察では、事業者による児童被害防止対策を促進するための協議会の設立に向けた支援を行うこととしておりますほかに、児童や保護者に対するフィルタリングの利用促進等の広報啓発活動、サイバー防犯ボランティアと連携した各種対策、サイバー補導や児童被害に係る犯罪の取締りなどを推進しているところでございますが、引き続き、関係機関等と連携し、これらを一層積極的に推進するよう警察を指導してまいりたいと思います。

問 長官にお尋ねします。千葉県松戸市の小学校3年生の女の子の事件ですけれども、地元の男が遺棄罪で逮捕されたところです。保護者会の会長という立場で、朝の見守り活動にも参加していたということで、地域のみならず社会全体に衝撃を与えたところですけれども、この事件の捜査について、見守り活動への評価と子供の安全をどう守るかを含めて、お考えをお聞かせください。

答 (長官)お尋ねの件は、4月14日、千葉県警察において、46歳の男性を死体遺棄罪で逮捕したものと承知しております。
 今回の事件につきましては、登校時に被害に遭ったと考えられるところ、通学路等における子供の犯罪被害防止対策につきましては、事件発生を踏まえ、各都道府県警察に対しまして、地域警察官等による見せる警戒活動や自治体、学校、防犯ボランティア団体等の関係機関・団体等と連携した地域における見守り活動等に重点的に取り組むよう、指示したところであります。
 本件につきましては、千葉県警察において、事件の背景や動機を含めて、全容解明に向けた捜査を進めているものと承知しております。
 いずれにしましても、今後とも、関係機関・団体等と連携し、子供の犯罪被害防止対策に取り組んでまいりたいと考えております。