国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成29年6月6日(火)9:45~9:53

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要   本日の閣議におきまして、「犯罪被害者白書」が決定されました。今年は、昨年4月に閣議決定された「第3次犯罪被害者等基本計画」の5つの重点課題に沿って章立てし、同計画に盛り込まれた具体的施策の進捗状況として、国外犯罪被害弔慰金等の支給に関する法律の施行等を紹介しております。
 犯罪被害者等施策は、国、地方公共団体、民間団体等が連携して取り組むべき重要な課題であります。多くの方々に、この白書を手に取っていただき、国民の理解と関心が、より一層、深まることを期待しております。

問 週末に起きたロンドンのテロについてお願いします。今回のテロはイギリスではマンチェスターに続きまして、テロ事件の非常に警戒度が高い中で起きた事件になりました。これに対する大臣の受止めと、今後のテロ対策についてのお考えをお願いいたします。

答 英国におきましては、3月22日にロンドンの国会議事堂付近における車両等使用テロ事件が、5月22日にマンチェスターのコンサートホール付近における爆破テロ事件が、6月3日にロンドンのロンドン橋等における車両等使用テロ事件が発生し、いずれも多数の死傷者が発生していると承知しております。
 このような卑劣な行為は断じて許すことができず、断固非難するとともに、犠牲者の方々に心から哀悼の意を表し、負傷者の一日も早い御回復を祈念申し上げるところでございます。
 英国においてこれらのテロ事件が相次いで発生している状況にみられるように、現下の国際テロ情勢は一層厳しい状況にあると認識しております。
 警察におきましては、平成27年6月、「警察庁国際テロ対策強化要綱」を策定し、これに基づきまして、情報収集・分析の強化、水際対策や官民連携の強化、テロ等発生時の事態対処能力の強化等の施策を推進しているところでありますが、このような情勢を踏まえ、更にテロ対策に万全を期するよう、警察を指導してまいりたいと思います。