国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成29年6月15日(木)11:36~11:40

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。警察庁から、平成28年における行方不明者の状況などについて報告がありました。以上です。

問 大臣にお尋ねします。今、御発言がありました、平成28年の行方不明者の状況についてまとまりました。高齢者や認知症関連の届出が増加するというような特徴があります。現状の御認識と、今後の対策についてお願いします。

答 (大臣)平成24年の調査開始以来、認知症高齢者に係る行方不明者届出数が増加傾向にあると承知しております。
 高齢化社会の進展に伴い、今後も増加が見込まれる認知症高齢者の行方不明事案については、地域社会全体で取り組むことが重要と認識しております。
 警察では、認知症の方への対応に関する講習会の開催や、その特性についての理解を深めつつ、認知症に係る行方不明者の発見・保護活動に努めているところでございます。
 今後とも、認知症に係る行方不明者をはじめ、行方不明者の発見・保護活動が自治体、関係機関とも連携しながら適切に行われるよう、警察を指導してまいりたいと思います。

問 長官にお尋ねします。福岡県小郡市で、お母さんとお子さん二人が殺される事件があったところです。夫で県警の巡査部長が殺人容疑で逮捕されたところです。社会に衝撃を与えた極めて重大な事件ですけれども、この事件についての受け止め、それから捜査についてお願いします。

答 (長官)警察官が、このような行為により逮捕されたことは、あってはならないことであり、極めて遺憾であります。お亡くなりになられた方の御冥福を心からお祈り申し上げます。
 福岡県警察におきまして、捜査を尽くし、その内容を踏まえて、厳正に対処するものと認識しております。
 国民の期待と信頼に応える強い警察の確立に向けまして、引き続き、粘り強く、着実な取組に努めてまいりたいと考えております。

問 長官にお尋ねします。テロ等準備罪を創設する組織的犯罪処罰法の改正案が、今朝、参議院本会議で可決・成立しました。これに関する受け止めと、今後の警察の取組について御所見をお願いします。

答 (長官)お尋ねのとおり、組織的犯罪処罰法等の一部改正法につきましては、本日、成立したところであります。
 本法の成立につきましては、我が国のテロを含む組織犯罪対策上、意義があるものと認識しております。
 国会における本法の審議の経過も踏まえまして、国民の信頼に応えるべく、捜査の適正確保を図りつつ、テロを含む組織犯罪対策を推進するよう都道府県警察を指導してまいりたいと考えております。