国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成29年9月7日(木)11:21~11:24

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。警察庁から、平成29年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢などについて報告がございました。以上です。

問 大臣にお尋ねします。サイバー空間における脅威の情勢について上半期分がまとまりました。サイバー空間における探索行為が前年に比べて非常に増えているのと、あと、仮想通貨アカウントへの不正アクセスによる不正送金事案が急増していると発表にありました。こうした情勢に対する受け止めと、今後の対応について教えてください。

答 (大臣)平成29年上半期においては、警察庁が設置したセンサーに対する探索行為などの件数は、28年の下半期に比べて減少したものの、同年上半期に比べてほぼ倍の水準となりました。
 また、サイバー犯罪の相談件数は過去最多となるなど、サイバー空間の脅威の情勢は厳しいものと認識しています。
 警察においては、「警察におけるサイバーセキュリティ戦略」に基づいて、各種取組が進められているところであります。
 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催も見据え、警察の対処能力を更に強化するとともに、内閣官房や関係省庁、民間団体等と連携して、サイバー空間の安全・安心が確保されるよう、警察を指導してまいる所存であります。

問 長官にお尋ねします。2004年でしょうか、茨城県で茨城大生の女性が殺害された事件ですけれども、このほどフィリピン人の男が逮捕されたということです。2人の共犯でしょうか、国際手配されたと聞いていますけれども、13年ぶりに検挙に至ったわけですけれども、この事件についての御所見をお願いします。

答 (長官)お尋ねの件につきましては、平成16年1月に、女子大学生が殺害され、茨城県稲敷郡の川に遺棄された事件でありまして、茨城県警察が、地道な捜査を進めた結果、9月2日、フィリピン国籍の男を殺人罪等で逮捕したものと承知しております。
 将来のある若者の命が奪われた大変痛ましく残忍な事件であり、地域社会に与えた不安も大きい事件でありました。
  改めて、被害者の御冥福をお祈りするとともに、御遺族の方々にお悔みを申し上げたいと思います。
 茨城県警察におきましては、日本を出国したままとなっているフィリピン国籍の共犯被疑者2名を国際手配したところでありまして、その所在の発見に努めるなど、引き続き、事件の全容解明に向けて捜査を進めていくものと承知しております。