国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成29年10月5日(木)11:56~12:00

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。警察庁から、第86回国際刑事警察機構、ICPO総会の開催結果などについて報告がございました。以上です。

問 大臣にお尋ねいたします。先日、高齢運転者対策のための調査研究分科会の第1回が開催されました。これに関する所感をお願いいたします。

答 (大臣)10月2日に行われまして、第1回の調査研究分科会では、高齢者の特性等に応じたきめ細かな対策について、活発な御議論が行われたものと承知しております。
 高齢の運転免許保有者、この方々については、今後とも、一層の増加が見込まれると聞いておりまして、大体500万人の方がおられる。試算では5年後、600万人ぐらいになられるのではないかという話など想定しております。高齢運転者の交通事故防止対策は喫緊の課題であり、本分科会を始め、様々な検討を行い、総合的な対策を進めることが重要であると考えております。
 引き続き、高齢運転者の交通事故防止対策に資するべく、しっかりと取り組むよう、警察を指導してまいりたいと思います。

問 長官にお尋ねします。先週、衆議院が解散されまして、全国の警察に選挙違反取締本部が設置されました。今回の衆議院選挙は、希望の党や立憲民主党といった新党が設立されるなど、激しい選挙戦が予想されておりますが、警察の取締りの方針についてのお考えを教えてください。

答 (長官)警察としましては、選挙の公正確保に資するため、基本的人権の尊重と選挙運動や政治活動の自由に十分配意しつつ、厳正公平な選挙違反取締りに当たることとしております。そういう方針で臨んでまいりたいと思っております。

問 長官にお尋ねします。米国のラスベガスで、銃乱射事件がありまして、多数の方が亡くなったり、怪我をされています。今のところテロという見方を示されていないようですけれども、この事件への受け止めについてお願いします。

答 (長官)御案内のように、10月1日午後10時10分頃、米国・ラスベガスの音楽フェスティバル会場で銃乱射事件が発生し、多数の死傷者が確認されたものと承知しております。
 本件の背景等の詳しい状況につきましては、現地当局が捜査中であり、警察におきましては、関係機関と協力しつつ、情報収集に努めているところであります。
 他方、いわゆるソフトターゲット対策の重要性が改めて明らかとなりましたが、警察としましては、各国治安情報機関との緊密な連携など、テロ関連情報の収集・分析に努めているほか、公共交通機関や各種イベント会場等の管理者、レンタカー事業者等に対して、講ずべき措置を具体的に要請し、また、銃器対策として、税関、海上保安庁等国内関係機関と連携した水際対策や国内外における銃器情報の収集等を更に徹底するなど、未然防止対策の徹底を図っているところであります。
 引き続き、テロ防止を含む諸対策に万全を期してまいりたいと考えております。