国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 平成29年10月19日(木)11:26~11:30

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。小此木国家公安委員会委員長が欠席のため、私が会見を代理いたします。本日は警察庁から、道路交通法施行規則の一部を改正する内閣府令案などについて説明があり、原案どおり決定いたしました。その他、警察庁から報告事項について報告がございました。以上です。

問 長官にお伺いします。コミュニティサイト等に起因する事犯の現状について、今年上半期分が公表されました。フィルタリングの利用促進など、今後の警察の取組についてお考えをお聞かせください。

答 (長官)コミュニティサイト等に起因します事犯の被害児童数は増加傾向が続いておりまして、半期で被害児童数が過去最多となるなど、憂慮すべき状況にあります。
 このような状況を受けまして、本年6月には、いわゆる青少年インターネット環境整備法が改正されまして、携帯電話等の契約時の使用者の年齢確認、児童が使用者の場合のフィルタリングの設定などが義務付けられたほか、本年7月には、コミュニティサイト事業者によります児童被害防止のための協議会が発足するなど、官民挙げて対策を強化していると認識しております。
 警察におきましては、サイバー補導や児童被害に係る犯罪の取締りを更に推進するとともに、コミュニティサイト事業者によります協議会の活動の支援、フィルタリングの更なる普及促進に向けた関係省庁等との連携、サイバー防犯ボランティアと連携した各種対策といった、官民が連携した児童被害防止対策を積極的に推進してまいりたいと考えております。

問 長官にお尋ねします。神奈川県の東名高速道路ですけれども、乗用車にトラックが追突して御夫婦が亡くなるなどした事故がありました。このほど、車で進路を妨害するなどした容疑で男が逮捕されたところです。いわゆる、あおり運転という問題がクローズアップされたところです。この事案に関する受け止めをお願いします。

答 (長官)まず、今回の事故でお亡くなりになられました方々の御冥福をお祈りしますとともに、御遺族の皆様方には心からお悔やみを申し上げたいと思います。
 今回の事故では、神奈川県警察において過失運転致死傷罪等の疑いで、普通乗用車が本線上で停止する原因をつくった被疑者を通常逮捕するなどしたもので、本件事故の全容解明に向け、必要な捜査を鋭意進めているものと承知しております。
 高速道路における車間距離不保持違反の取締り件数は、昨年中は6,690件、本年上半期は3,057件となっておりますが、これら違反を含めまして、重大事故につながりやすい悪質・危険な交通違反の取締活動を今後とも推進するよう、各都道府県警察を指導してまいりたいと考えております。
 なお、今回のような危険な運転者に追随されるなどした場合には、近くの安全な場所に待避するとともに、警察に110番していただきたいと思います。