国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成29年11月2日(木)11:51~11:56

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   昨日の組閣で、改めて国家公安委員会委員長を拝命いたしました。引き続き、国と国民を守るという強い思いで、治安対策の責任ある立場の者としてしっかりと仕事をしてまいりたいと思っております。どうぞ引き続き、よろしくお願いをいたします。
 それでは、本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。警察庁から、人事案件などについて説明があり、原案どおり決定いたしましたほか、公式実務訪問賓客トランプ・アメリカ合衆国大統領夫妻来日に伴う警護警備などについて報告がございました。以上です。

問 大臣にお伺いします。米国のトランプ大統領が来日し、期間中大規模な警備が行われることとなると思いますが、警察の取組について所見をお願いします。

答 (大臣)トランプ大統領の来日は、国際的にも注目を集めるものであると思っています。身辺の安全の確保等、警察として治安責任を果たすことが求められています。
 警察庁では、警備局長を長とするトランプ大統領来日に伴う警備対策委員会を既に設置し、大統領来日に伴う警備措置の万全を期するため、諸対策を推進しているところであります。
 現下の厳しい北朝鮮情勢及び国際テロ情勢を踏まえ、警察においては、最大時約2万1千人を動員する予定であり、トランプ大統領来日に伴う警備の万全を期する所存であります。

問 長官にお尋ねします。高齢運転者の対策を内容とする改正道路交通法の施行後6か月の状況が公表されました。これに関して警察の受け止めと、今後の取組についてお願いします。

答 (長官)高齢の運転免許保有者については、今後一層の増加が見込まれ、高齢運転者の交通事故防止対策は重要な課題と認識しております。
 改正道路交通法については、当初、認知症の診断を行う協力医師の確保を始め、様々な課題がありましたが、医師会等関係団体の協力によりまして、現時点においては、その円滑な施行が図られているものと承知しております。
 一方で、増加する高齢者講習の受講者への対応や高齢者の特性等に応じたきめ細かな対策等、今後更に取り組むべき課題もあると認識しております。
 引き続き、改正道路交通法の円滑な施行に努めるとともに、高齢運転者の交通事故防止対策の更なる充実に向けて総合的な対策を推進してまいりたいと思っております。

問 長官にお尋ねします。神奈川県座間市のアパートで9人もの方の御遺体が見つかる事件がありました。男を死体遺棄容疑で逮捕したところですけれども、極めて特異で、残忍な事件で社会に大きな衝撃を与えたところです。警視庁が解明中かと思いますけれども、この事件に対する対応、受け止めについてお願いします。

答 (長官)お尋ねの事件につきましては、警視庁において、行方不明女性の所在を捜査中のところ、関係者の男の自宅から複数の遺体が発見されたことから、10月31日、この男を死体遺棄罪で通常逮捕したものと承知しております。
 極めて残忍な事件であり、警視庁において、逮捕被疑者の取調べや発見された遺体の身元確認を始め、事件の全容解明に向けた捜査を更に進めていくものと承知しております。