国家公安委員会委員長記者会見要旨(警察関連部分のみ)

1 日時 平成30年5月29日(火)9:01~9:04

2 場所 中央合同庁舎8号館5階共用会議室B

3 概要

問 都市高速の安全性の問題についてお尋ねしたいと思います。首都高速なのですけれども、2016年までの過去5年間の平均で、270件という死傷事故率を出しています。昨年は200件。しかしながら首都高速が掲げる目標というのは10件であります。二輪車と四輪車でこれだけの乖離があるのですけれども、単位は億台キロなのですけれども、このような状況がずっと長年続いております。警視庁などと協議して、首都高速は安全対策を採ってきているということでありますが、これだけの乖離がある安全性について、もう少し積極的に警察も考えるべきではないかと思うのですけれども、いかがでしょうか。

答 言われることはもちろんだと思っておりますし、日々、努力はしておりますが、その目標に達しないということもありますので、更に力を尽くしていかなくてはいけないと思います。高速道路は、ひとたび交通事故が発生しますと死亡、重傷等の重大な結果となるおそれが高いことから、各都道府県警察においては、交通事故抑止対策を積極的に取り組んでいます。これは全国でもそうです。
 もとより、交通事故抑止対策を進めるに当たっては、道路管理者との連携は不可欠であって、首都高速道路に関して言えば、関係する都県警察が首都高速道路株式会社と連携をして、速度超過の抑止、渋滞時の追突防止、逆走の防止等の必要な対策を推進しているほか、事故実態等を踏まえ、交通規制の見直し、道路の改築等の対策を講じていると承知しています。
 引き続き、交通事故の発生状況を分析のうえ、道路管理者と緊密に連携して交通安全対策を推進するよう指導してまいります。