国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成30年9月6日(木)11:46~11:50

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日、午前3時08分、北海道胆振地方中東部を震源とする震度6強の地震が発生いたしました。
 政府においては、午前3時09分、危機管理監を長とする官邸対策室を設置し、警察からも村田警備局長が出席され、もちろん、私も防災担当大臣を兼ねておりますので、官房長官や官房副長官等々、その会議の中で被害情報の収集や災害応急対策、被災者の支援等の対応に当たっておるところでございます。
 先ほど、私は国家公安委員会に内閣府から転進いたしまして、災害の報告だけ聴取いたしました。警察の措置等について、警察ヘリを活用した救出救助活動や被害の全容把握等に努めているほか、警視庁等から災害警備の専門部隊を派遣するなど、警察の総合力を発揮した初動対応に当たっているとの報告を受けました。私からは、引き続き、住民の方々の安全・安心の確保を第一に、万全の対応を取るよう指導したところであります。
 特に、この一週間は、余震もまた続くということが予想される、気象庁からの発表もございますので、万全を期してもらいたいと申し伝えたところであります。
 救出救助に当たっては、消防や自衛隊等関係機関との連携が不可欠であることから、この点についても万全を期するよう指導してまいります。
 残念ながら、官房長官の記者会見を見ますと、お二人の死者が出たということであります。改めて、亡くなられた皆さんにお悔やみを申し上げますが、これ以上被害がひどくならないように、しっかりと関係各省、連携いたしまして、行動してまいりたいと思います。 

問 長官にお尋ねします。来年度当初予算の概算要求がまとまったところですけれども、今年の概算ですと、正に災害を含めた緊急対応、テロ対応などが重点だと思います。大臣からもありましたが、北海道で地震も起きたところですが、今回の概算要求についての重点に対するお考えをお聞かせください。

答 (長官)平成31年度の警察庁予算概算要求の重点についてお答えいたします。来年にはG20大阪サミット等が、翌32年には、東京オリンピック・パラリンピック競技大会が迫っており、これらに向けた警備等の総合対策を確実に進めていかなければなりません。御質問にもありましたように、また、大臣のお話にもありましたように、最近の自然災害等の状況も踏まえまして、災害対策を着実に充実強化していく必要があります。
 そこで、平成31年度予算概算要求では、先に申し上げた一連の警備等を確実に実施し、災害等緊急事態への対処を強化するため、総額3,463億円を要求するとともに、天皇陛下の御退位、皇太子殿下の御即位に伴う式典に関する警衛警備等に要する経費と東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた警備準備経費について事項要求したところであります。
 また、警察庁の組織につきましても、災害等の緊急事態への対処体制の強化等を図るため、その改正について要求したところです。
 このように、予算と組織の両面で、災害等緊急事態への対処の強化と警備等の確実な実施に努めてまいりたいと存じます。