国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成30年11月8日(木)11:41~11:45

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。警察庁から、第9回ASEAN+3国際犯罪閣僚会議等の開催結果等についての報告等がございました。以上でございます。

問 大臣にお尋ねします。先週、内閣人事局が、各省庁の女性幹部の割合や男性の育休の取得率を発表しました。残念ながら、警察庁はいずれも低かったのですが、都道府県警察も含めた警察組織での女性の活躍について大臣はどうお考えですか。

答 (大臣)女性活躍の推進というのは、これは警察としても、極めて重要であるという認識をいたしております。
  警察庁においては、幹部候補となる女性職員の採用を開始した時期がそもそも遅かったというようなことでございますけれども、近年では積極的に採用を進めるとともに、働きやすい環境の整備等を進めるなど、女性の活躍を推進しているところでございます。
 また、都道府県警察におきましては、女性が被害者となる性犯罪、あるいは配偶者からの暴力事案等の捜査、それから被害者支援等、女性職員に期待される部分が大変大きいものになっているという認識をいたしております。
 今後とも、女性職員の採用・登用を拡大していくとともに、女性職員がその能力を最大限発揮できるような取組を進めてまいりますよう、警察を指導してまいりたいと考えます。

問 長官にお尋ねします。今ほど大臣からもありましたけれども、このほどASEAN+3国際犯罪閣僚会議等がミャンマーで開かれ、松本次長が出席されたそうですが、テロ対策等を意見交換したということでしょうけれども、この会議の意義等について、長官のお考えをお願いします。

答 (長官)お尋ねいただきました、ミャンマーで開催されましたASEAN+3の国際犯罪閣僚会議と日・ASEANの枠組みでの同様の閣僚会議については、国会対応をされておりました山本大臣、国家公安委員会委員長の代理として、松本次長が出席してまいりました。
 まず、ASEAN+3の会議では、国際テロ、サイバー犯罪、薬物犯罪の分野をはじめとする国際犯罪での協力強化に関する共同声明を採択いたしました。
 また、この機会に行われた日・ASEANの会議では、松本次長がベトナムの公安省副大臣と共同議長を務めまして、国際犯罪対策での協力強化や拉致問題等国際的な人道上の問題解決の重要性を強調する共同声明を採択いたしました。
 ASEAN+3の会議は、9回目を重ねることになってきておりますけれども、こういった会議の枠組みを通じまして、ASEAN各国との国際テロ、犯罪対策での協力強化に引き続き努めてまいりたいと存じます。