国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成30年12月20日(木)12:01~12:04

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。警察庁から、道路交通法改正試案に対する意見の募集等について説明があり、原案どおり決定するなどいたしました。以上でございます。

問 大臣にお伺いします。自動運転の対応を含む道交法の改正案が取りまとめられました。この改正のねらいについて、大臣の所見をお願いします。

答 (大臣)国内外の自動車メーカー等においては、自動運転車の実用化に向けて技術開発を進めているところでございます。警察庁におきましては、国土交通省と連携をして制度整備に向けた検討を行っているところでございます。また、運転中の携帯電話使用等に起因する交通事故が近年増加傾向にございます。
 そういった中で、お尋ねの改正試案は、このような道路交通をめぐる情勢を踏まえて、自動車の自動運転の技術の実用化に対応すること、それから運転中の携帯電話使用等に対する対策を強化することなどを目的として取りまとめたものでございます。
 改正試案につきましては、国民の皆様方から幅広く御意見を募集することとしておりまして、多くの方に改正試案をまずは知っていただきたいと考えているところでございます。

問 長官にお尋ねします。警備局がまとめております治安の回顧と展望ですが、今年の版が公表されたところです。オウム真理教については、7月ですか、麻原代表らの執行後の状況について触れています。特に死刑執行後のオウム真理教について動向をどう見ていらっしゃるか、警察の対応についてのお考えをお願いします。

答 (長官)オウム真理教につきましては、7月の死刑執行以降も警察は動向把握に努めてまいりましたが、これまでのところ組織的な違法行為は発生しておらず、教団の活動にも特異な変化は認められない状況にあると言えます。
 警察では、教団の動向に関心を有しておりまして、今後ともその実態解明等を続けてまいりたいと存じます。