国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 平成31年3月14日(木)11:36~11:40

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。警察庁から、平成30年における少年非行、児童虐待及び子供の性被害の状況等について報告等がございました。以上です。

問 大臣にお尋ねします。子供の性被害についての昨年の取りまとめが、今日、公表されましたけれども、児童ポルノ事件の摘発が過去最高を更新するなど、情勢は厳しい状態だと思うのですけれども、この現状について大臣のお考えと、警察の取組についてお願いします。

答 (大臣)子供の性被害について、依然として状況は大変に厳しいものと憂慮しているところでございます。
 子供の性被害に係る事犯は、子供の心身に有害な影響を及ぼし、その人権を著しく侵害する極めて悪質な行為であることから、取締りを推進するとともに、社会全体で児童を性被害から守る取組を推進していくことが重要であると認識をいたしております。
 今後とも、学校、保護者、それからSNS事業者、携帯電話事業者等の方々が被害防止に向けた様々な取組を進めていただくため、被害の実態に関する情報を発信・提供するよう努めてまいりたいと思っているところでございます。

問 長官にお尋ねします。児童虐待ですけれども、昨年の状況がまとまったところです。警察から児相への通告、それから情報提供が過去最多です。事件として検挙しているものも過去最多になって、非常に深刻な状況にあると思います。千葉県野田市で、今年になってからもお子さんが亡くなる事件が発生しているところです。今回まとまった状況、現状への受け止め、警察としての取組についてお願いします。

答 (長官)児童虐待は、児童虐待事件の検挙件数が昨年過去最多となるなど、憂慮すべき状況にあります。
 警察庁では、刑法犯が減少を続ける最近の犯罪情勢の中で、児童虐待はDVと共に留意すべき要素の一つとして分析しています。
 警察は、引き続き、昨年7月の政府の緊急総合対策、今年2月の関係閣僚会議決定、政府内で引き続き検討されている更なる対策等を踏まえまして、児童相談所や学校等の関係行政機関等と連携を図りつつ、児童の安全を最優先とした取組を確実に進めてまいりたいと存じます。