国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和元年6月13日(木)12:02~12:07

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。警察庁から、平成30年における山岳遭難及び水難の概況等などについて報告がございました。以上です。

問  全国で痛ましい児童虐待の事件が相次いでいます。そのうち北海道で起きた事件では、事前に警察が被害児童に面会して、児童相談所に通告していたにもかかわらず、児童が亡くなるという結果になっています。今回の警察の対応と、今後の警察と児童相談所の連携の在り方についてお考えをお願いします。

答 (大臣)まずは幼い命が失われたということでございまして、誠に残念であり、改めて心より御冥福をお祈り申し上げたいと思います。
 お尋ねの件につきましては、今後北海道警察が捜査を進める中で確認がなされるものと考えておりますが、いずれにいたしましても、児童の安全を確保するためには、児童相談所と警察が連携して取り組むことが重要であると認識をいたしております。
 児童相談所との連携につきましては、今般、警察庁より全国警察に対しまして、一つは児童相談所への確実な通告の実施、二つ目に通告後、児童相談所の要請に応じ、児童相談所職員による安全確認に警察職員が同行すること、三つ目に児童相談所による一時保護の必要性の判断等に資する客観的かつ具体的な事実を児童相談所に伝えること等、児童の安全確認のため緊密な連携に向けた取組を求める指示がなされているところでございます。
 児童虐待事案につきましては、我々の次世代を担う大切な子供達の生命・身体の安全を脅かすものであることから、児童相談所等関係機関と警察が緊密に連携しながらしっかりと取り組むよう警察を指導してまいる所存でございます。以上です。

問  長官にお尋ねします。先ほど大臣からありましたけれども、昨年中の山岳遭難、水難の状況がまとまったところですが、山岳遭難については過去最多ということですけれども、非常に、年々増えております。それから、外国人の方の遭難も目立っているところですけれども、現在の状況へのお考え、警察としての取組についてお願いします。

答 (長官)近年、水難は増減を繰り返すという状況にありますが、お話がありましたとおり、山岳遭難の方は明らかに増加傾向にあります。昨年の山岳遭難は、発生件数、遭難者数ともに、警察庁が保有する昭和36年以降の統計で最多となっております。外国人の山岳遭難も増えてきております。
 これから夏に向けて山岳遭難、水難が多発しやすい時期になってまいります。
 警察は、都道府県、市町村等の関係機関や関係団体と連携して、これらの防止に向けた注意喚起や広報啓発に努めるとともに、遭難事故が発生した場合には、迅速な捜索、救助活動を行ってまいります。この機会に、特に登山される方々に登山計画の届出をすることの大切さを改めてお伝えしたいと存じます。