国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和元年7月4日(木)11:52~11:56

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   まずはじめに、6月下旬からの大雨について申し上げたいと思います。今回の大雨については、先月末以来、災害警戒会議や関係閣僚会議、今朝も開催しましたけれども、これを開催いたしまして、防災担当大臣として関係閣僚と連携し、政府を挙げて、対応に当たっているところでございます。
 本日の関係閣僚会議におきましても、総理から現地の被害情報の迅速な把握や的確な情報発信を徹底するとともに、国民の命を守るため、自治体や関係機関と密接に連携を取って、政府一体となって万全の対策を講じることとの御指示がございました。私からも関係閣僚に対し、引き続き、政府一体となって被災状況の把握に全力を尽くしていくよう、改めてお願いいたしました。
 関係県警察では、警備体制を構築し、パトカー等の機動力を活かしまして、川沿いや山の近くの地域を中心に、地域住民に早期の避難を呼び掛けるなど、被害を最小限にするための警戒活動に現在従事しているところでございます。
 降り始めからの雨量が1,000ミリを超えたところもあるなど、記録的な大雨となっており、警察においては、事態のいかなる推移にも対応できるよう、引き続き、全国の広域緊急援助隊等による即応態勢を確保し、対応に万全を期すこととしていることを御報告申し上げておきたいと思います。
 次に、本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。警察庁から、平成30年度における留置施設の巡察の実施状況等についての報告がございました。以上であります。

問  大臣にお尋ねします。留置施設の巡察についてですが、今回は昨年8月に発生した大阪の逃走事案を踏まえながら行われましたけれども、その結果について、御見解をお聞かせください。

答 (大臣)平成30年度は、113の留置施設に対して巡察を実施いたしました。刑事収容施設法等の定めるところによりまして、おおむね適正に業務を推進している状況が認められたところでございます。
 また、今ほどお話があったように昨年の逃走事案を踏まえ、面会の終了を直ちに把握するための措置等所要の措置が講じられていることにつきましても確認したとの報告を受けているところでございます。
 引き続き、留置施設の管理運営が適正に行われるよう、警察を指導してまいりたいと思っております。

問  長官にお尋ねします。先週大阪でG20サミットが行われました。警察は非常に大規模な警備、交通規制に取り組んだところですけど、今回の警察による対応をどのように振り返られるか、得られた教訓等もあろうかと思いますが、今後の警備にどう活かしていくのかも含めまして、お考えをお願いします。

答 (長官)G20大阪サミットに際しまして、大阪府警察は、全国からの特別派遣部隊約1万8,000人の応援を得て、最大時約3万2,000人の体制で、警戒・警護警備や交通規制を実施し、会合そして行事の安全で円滑な実施に寄与することができたと考えています。
 これは大阪府民、大阪市民をはじめ、国民、事業者の皆様の警戒警備や交通規制への御理解と御協力なくしては成し得ないことでありました。この機会をお借りして感謝を申し上げたいと存じます。
 今後、来年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会に至るまで、東京を中心に大規模な会合や行事の安全で円滑な実施、これを確保していかなければなりません。
 警察としましては、今般の経験を踏まえつつ、警備、交通規制の一層の向上を図るとともに、会合や行事の主催者、主催自治体、関係省庁・機関とよく連携して効果的な広報を行い、国民の皆様の御理解と御協力をいただくよう努めてまいりたいと存じます。

答 (大臣)私からも一言申し上げたいと思いますけれども、今回のG20大阪サミット、警備あるいは交通規制等によって円滑に会議が終了したと、ほっと胸をなで下ろしているところでございます。
 特に大阪府知事、大阪市長には何度か御協力をお願いしたところでございますけれども、非常に前向きに対応いただいて、そして何よりも、大阪府民の皆様方の御協力、例えば、交通量という意味では半分位になったと聞いておりますけれども、そういったことも含めて多大の御協力をいただいたということを、改めて心から感謝を申し上げたいと思います。