国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和元年7月18日(木)11:36~11:39

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。警察庁から、令和元年上半期における刑法犯認知・検挙状況等について報告等がございました。以上でございます。

問  大臣にお願いします。今年上半期の刑法犯の認知件数について発表がありましたが、戦後最少を更新した昨年を下回るペースで減少していることが分かりました。詐欺も減少していました。現状に対する大臣の認識と今後の警察の取組について御所見をお願いします。

答 (大臣)刑法犯の認知件数につきましては、令和元年上半期は36万3,846件となっております。戦後最少であった昨年の上半期から更に8.7%減少しているという状況でございます。
 このように、本年上半期においても平成14年をピークとした減少傾向が続いており、これまで官民一体となった総合的な犯罪対策を進めてきたことや様々な社会情勢の変化によるものと認識をしているところでございます。
 他方で、ストーカー・DV等の人身安全関連事案や、あるいはサイバー犯罪等、刑法犯認知件数では必ずしも捉えられない情勢もあるなど、全体として見れば依然として予断を許さない犯罪情勢にあるものと認識をいたしております。
 今後とも、犯罪情勢を踏まえた対策の一層の充実について警察を指導してまいりたいと思っているところでございます。

問  長官にお尋ねします。上半期の懲戒処分の件数がまとまったところです。懲戒処分者の数は昨年同期を下回っています。免職もそれから逮捕者の数も減少していますけれども、そういう意味では少し良い傾向なのかもしれませんが、この現状への受け止めと対策についてお考えをお願いします。

答 (長官)全国の懲戒処分者数は、ここ数年減少傾向にあります。本年もまだ上半期、半年ではありますが、前年と比べますと微減となっております。
 非違事案には引き続き厳正に対処することはもとより、ここ数年取り組んでおりますところの、事案の未然防止に資する業務の仕組みの構築、これを継続してまいりたいと存じます。
 また、職員に対する指導、職務倫理に関する研修等の充実に努めまして、これらを通じて職員の規律と士気を高め、国民の期待と信頼に応える警察を作ってまいりたいと考えております。