国家公安委員会委員長(代理)記者会見要旨

1 日時 令和元年8月1日(木)12:21~12:25

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。山本委員長が欠席のため、私が会見を代理いたします。警察庁から、令和元年上半期における特殊詐欺認知・検挙状況等について報告等がございました。以上です。

問  長官にお伺いします。今年上半期の特殊詐欺の統計がまとまったところです。被害は減ってはいるもののまた新しい手口も増えてきているようですが、現状の受け止めと今後の取組についてお願いします。

答 (長官)まとまりました統計はまだ半年ではありますが、特殊詐欺の認知件数、被害額はいずれも減少はいたしました。しかし、オレオレ詐欺をはじめとする特殊詐欺は深刻な情勢が続いていると言わざるを得ません。
 特に注意を要する最近の傾向は、キャッシュカード詐欺盗とでも言うのでしょうか、具体的には、キャッシュカードを交換するまで保管しておいてくださいという電話をまずかけて、そしてその後被害者の自宅を訪問してキャッシュカードを封筒に入れさせて、隙を見てすり替えて盗み取ってしまうという手口の事件が増加しています。これが非常に懸念されるというところです。こうした手口も含め、取締りと被害防止の両面で対策を進めております。
 また、政府のオレオレ詐欺等対策プランに基づき、全ての府省庁で、自治体、様々な団体、事業者の協力の下、家族で平素から連絡を取り合うことで、だまされないようにする社会的機運を醸成することを目指しており、警察庁としても、関係省庁、事業者、さらには著名な方々からなるオレオレ詐欺予防プロジェクトチームSOS47とも連携しつつ、取り組んでまいりたいと存じます。

問  長官にお尋ねします。京都市の京都アニメーションのスタジオが放火されて多数の方が亡くなった事件についてです。発生から2週間経ったところですけれども、極めて重大な事件であると思いますが、この事件についての受け止め、被害者対策を含めての警察としての対応についてお考えをお願いします。

答 (長官)極めて凶悪な重大事件であります。これまでに35名もの方が亡くなられ、そして33名の方が負傷されています。心からお悔やみとお見舞いを申し上げたいと思います。
 被疑者は、現在も入院中・治療中でありますが、京都府警察は事件の全容解明に向けた捜査を進めております。
 特に大切なのは、御遺族や被害者の方々への支援です。約100名の体制で、関係機関等と連携しながら支援を実施していると報告を受けております。
 京都府警察において、引き続き、捜査と被害者支援を共に進めてまいるものと存じます。