国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和元年9月5日(木)11:26~11:30

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。警察庁から、110番アプリシステムの運用開始等について報告等がございました。以上でございます。

問  大臣にお伺いします。聴覚等に障害がある方たちが、スマートフォンを使って、文字で110番通報できるアプリの運用が今月から始まりますが、その導入のねらいや期待についてお願いします。

答 (大臣)お尋ねの110番アプリシステムというのは、聴覚や言語機能に障害のある方等、音声による110番通報が困難な方が、スマートフォン等から、文字や画像により通報できるようにするものでございまして、このたび、全国の都道府県警察で運用を開始することにいたしました。
 事件や事故に遭遇した際に、よりスムーズに警察に通報していただけるようになり、国民の安全・安心の確保につながるものと期待をしているところでございます。

問  大臣にお尋ねします。自動運転の公道実験をめぐる道路使用許可基準が改訂されました。無人移動サービス等を念頭に置いたものかと思いますけれども、今回の基準の改訂のねらいについてお願いします。

答 (大臣)警察庁では、今回改訂する許可基準を策定するなどして、自動運転の公道実証実験の環境整備を現在まで進めてきたところでございます。
 今回の基準の改訂は、通常のハンドルやブレーキでない特別な装置で操作する自動車による実証実験の基準を追加するとともに、将来の移動サービスの事業化を見据え安全対策を更に充実させたものでございます。
 安全かつ円滑に実証実験が行われるように、今後とも、警察において取組を進めるよう指導してまいりたいと思っているところでございます。

問  長官にお伺いします。あおり運転についてですが、自民党から道路交通法にあおり運転そのものを処罰する規定を設けるべきだという話が出ておりますが、警察庁ではそのような検討はされているのでしょうか。具体的にどのような検討をされているのかお聞かせください。

答 (長官)いわゆるあおり運転の厳罰化を含めました道路交通法の禁止行為の規定の在り方につきましては、これまでも外国の法制度を調査したり、把握したりするということを行ってまいりました。今後とも検討を進めてまいりたいと考えております。
 また、都道府県警察におきましては、このあおり運転というものが、交通の安全と円滑への障害にとどまらず、意図的に危険を生じさせる、極めて悪質な行為でありますので、引き続き110番通報への速やかな対応、刑法の適用も含めた取締りの強化、迅速な行政処分の徹底、これに取り組んでいくものと考えております。