国家公安委員会委員長記者会見要旨

1 日時 令和元年9月26日(木)11:06~11:09

2 場所 警察庁第4会議室

3 概要   本日の国家公安委員会定例会議の状況について申し上げます。警察庁から、令和元年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等などについて報告がございました。以上です。

問  大臣にお伺いします。高齢ドライバーの交通事故防止に関するアンケートが始まりましたけれども、今回のアンケートの実施について、大臣の御所見をお願いします。

答 (大臣)一言で言えば、多くの意見を求めることが重要であるということであります。現在、警察庁におきましては、有識者による検討会を開催しまして、運転技能の確認や安全運転サポート車限定免許の導入の適否も含めて、高齢運転者の運転免許制度の在り方に対する検討を進めております。
 運転免許制度は、多くの方に関わるものであり、アンケート調査等によって、国民の意識や意見を伺いながらしっかりと検討を進めていくことが重要だと考えております。
 引き続き、高齢運転者による交通事故防止に資する適切な制度の検討を進めてまいりたいと、このように思っております。

問  長官にお尋ねします。先ほど大臣からありましたけれども、上半期のサイバー空間をめぐる情勢がまとまったところです。ショート・メッセージ・サービス、SMSを悪用した新たな手口のフィッシング等も出ているということですけれども、サイバー空間をめぐる情勢への受け止め、警察としての取組について、お願いします。

答 (長官)本年上半期でも、警察庁が観測したインターネット上の不審なアクセスが増加するなど、国民生活や様々な社会サービスがサイバー空間に依拠する中で、サイバー空間の脅威は依然として深刻な状況にあると認識しております。
 こうした情勢を踏まえ、警察では、発生した犯罪の捜査に加え、脅威情報の収集・分析、被害防止のための注意喚起や関係事業者等との共同対処訓練を実施するなどの取組を引き続き推進してまいりたいと考えております。
 なお、お話のありました、携帯電話のショート・メッセージ・サービス、SMSと言われておりますが、これを悪用したフィッシング、携帯電話の情報を窃取しようとするものでありますけれども、これが最近増加しております。例えば、運送会社の不在通知を装って、偽のサイトに誘導するというなどの巧妙な手口も見られるところであります。
 こういったフィッシングに対しては、注意喚起に加え、警察が把握した偽サイト情報を日本サイバー犯罪対策センター等の関係団体に提供するなどして、手口に応じた被害防止対策も講じているところであり、それを更に進めてまいりたいと存じます。